伊豆誘拐行の評価
伊豆誘拐行についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
伊豆誘拐行の感想
徹底的に犯人を追いつめる過程が見事
「沼津市」の伊豆としての知名度この作品は事件序盤に伊豆長岡に行くよう、誘拐犯の一味と思われる者に指示を受けたことから、伊豆誘拐行というタイトルになっている。しかし、実際内容を読むと、伊豆が関与しているのは最初の事件の一部エピソードのみで、全編にわたって伊豆が関わっているわけではない。むしろ舞台としては十津川警部の管轄である東京がメインといっても良い。犯人からの指示で解決の糸口をつかむために、事件関係者と十津川たちは伊豆長岡に向かうが、実際土地のことが詳しく紹介されているのは、沼津市南部の三の浦地域(若者にわかりやすく言うと、現在アニメ・ラブライブ!サンシャイン!!の舞台になっている沼津市の一部地域)並びに、この作品が発表される前は沼津市にまだ合併されていなかった旧戸田村である。西村氏の作品には、伊豆でも比較的下田から西伊豆が事件の舞台になることが多く、この作品の中に出てくる船上レストラ...この感想を読む