ICO—霧の城の評価
ICO—霧の城についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
ICO—霧の城の感想
小説版『ICO』視点による再読のススメ
語られていなかった主人公の出生を明かすタイトルの「ICO」がこの本を動かす男の子の名前だ。小説版『ICO』では、原作となるゲームで語られることのなかった ICO(以下イコ) の出生や環境について深く掘り下げたものとなる。恐らくこの本を手に取ったひとの大半がゲーム『ICO』をすでにプレイした、またはゲームの存在を知っているひとだったのではないかと思う。かくゆう私もそのひとりで(実際には友人のプレイを観るいわゆる観る専だが)、ゲームの世界観を楽しんでいる最中、偶然に本屋で見かけたことから手に取り読むことになった。さて、本題へうつるが、ゲームではイコの出生などについては細かい説明は一切ない。それがよりファンにとっては考察やプレイ中のワクワク感につながるのだろう。おおざっぱなことを言ってしまえば、どんな形態のどの物語でも、主人公の出生や生い立ちはなくとも楽しめるものだ。(生い立ちについては賛否あるだろうが、大雑把...この感想を読む