流星の絆の評価
流星の絆についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が4件掲載中です。
各項目の評価分布
流星の絆の感想
兄弟愛
洋食店を経営する夫婦が殺害される。残された幼い三人の兄弟達は大人になっても助け合いながら生きている。時効間近になんとか犯人を探し出そうと動き出す。当時からの担当刑事や犯人と思われる人物の息子との接触の中で事件解決の糸口が次々と見えてくる。謎・殺害理由・関わる人物等々、リズム良く話が展開していき面白い。兄弟それぞれの人物像もよい。東野作品では好きなほうである。被害者家族の心理が上手く描かれていると思う。どんなに重大な事件でも風化するが、被害者家族が抱え続ける悲しみや闇を知り、切なくなる。また、犯人を知り、なんとも言えない絶望感で悲しくなるが、読後感は悪くない。