ベルサイユのばらの感想/考察/ネタバレ

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漫画レビュー数 3,136件

ベルサイユのばら

4.504.50
画力
4.50
ストーリー
4.50
キャラクター
4.63
設定
4.63
演出
4.63
感想数
4
読んだ人
13

ベルサイユのばらの感想一覧

漫画「ベルサイユのばら」についての感想が4件掲載中です。実際に漫画を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。

歴史的人物の評価すら変えた、漫画の枠を超えた芸術作品

フランス革命を表現した漫画では他の追随を許さない人によって好みはあると思うが、源氏物語を表した作品で最も評価が高く有名なのが「あさきゆめみし」であるように、フランス革命と言えば「ベルサイユのばら」と答える人が圧倒的に多いだろう。この作品は1970年代の漫画であるにもかかわらず、その時代に連載を読んでいた世代のみではなく平成生まれの若者にも色あせることなく愛され続けている。アニメや実写、宝塚歌劇、絵本などあらゆる媒体でリメイクされ、近年では著者池田氏が補完エピソードを続刊として執筆している。オスカルという架空の人物が登場する、史実に基づくフィクションであるにもかかわらずここまで愛される理由として、以下の点が挙げられる。ロココの美しい文化を美麗で繊細な絵で見事に表現されていること。立場や主張が違う人物にも心があり、一方的な善悪でキャラクターを評価しない、池田氏のキャラクターへの慈しみや歴史上の...この感想を読む

5.05.0
  • tamamatamama
  • 520view
  • 2130文字

ベルサイユのばらマリーアントワネットの生涯

マリーアントワネットの嫁いだばかりの若い頃に思うこと。ベルサイユのばらの漫画において中心人物となる重要なマリーについてその天真爛漫な性格ゆえに起きた様々な事件、例えばルイ15世のお気に入りの女性徒のトラブルなど、嫁いだばかりの頃から始まっていましたね。まだ結婚するにはあまりにも若いマリーでしたからそれで国の事を考えろというのも酷かもしれません。何を見ても笑い、好奇心旺盛で、国をまかされるほどの大物の位置づけでなければ幸せな立場だったかもしれません。マリーアントワネット黄金期に思うこと。フランスの国が少しづつ徐々に財政難になる中、マリーは嫁ぎ先の旦那さまルイ16世の頼りなさも手伝ってか政治の世界には全く興味を示さずに、遊びに没頭してしまいます。幾度か漫画の中でも気づいてーー!と思うくらいの出来事があったのですが、ここで天真爛漫さが悪いほうに流れていってしまうのが凄く残念に思います。中でも綺麗...この感想を読む

4.54.5
  • ロココロココ
  • 200view
  • 1026文字

少女漫画の傑作といえばこの作品

少女漫画の傑作といえば『ベルサイユのばら』です。宝塚歌劇団での公演で成功しアニメ化でも人気となったのがその証拠だと思います。この作品ではフランス革命などの歴史についていろいろ学んだことがたくさんあります。それとオスカルとマリーアントワネットの二人の恋愛物語も印象的でした。オスカルとアンドレが終盤で結ばれるのですが、直後にアンドレが亡くなってしまうという悲しすぎるシーンに涙を流した女子は多かったと思います。マーリーアントワネットとフェルゼンも悲しい別れ方をしてしまいます。昔のフランス映画のようにハッピーエンドでは終わらないところがまたこの作品の人気の要因なんでしょうか。始めの頃にモーツアルトとマリーアントワネットは子供の頃出逢っているというシーンがあります。二人が結婚していればお互い平穏な人生を送ることができたのでは?と言われているのも覚えています。子供の頃モノクロの漫画で華やかなフラン...この感想を読む

4.54.5
  • ありすありす
  • 125view
  • 531文字

ベルサイユに咲く薔薇の正体は 『ベルサイユのばら』考察

少女漫画の金字塔たる『ベルサイユのばら』『ベルサイユのばら』を知らない日本人はいない。それほど、『ベルサイユのばら』は日本人に浸透している少女漫画だ。目の星、後ろに背負った花、きらびやかなドレス、イケメンの男性キャラ。時に揶揄される古典的少女漫画表現を、「ベルばらみたい」と例える人は多いだろう。日本人の知る古典的少女漫画の代表作といえば、『ベルサイユのばら』なのである。フランス革命を舞台に、様々な歴史的事件、文化や時代背景など、様々な資料を元に描きだされた『ベルサイユのばら』は、時に中高生の歴史理解への足掛かりとしても使用されている。『ベルばら』を読んでフランス革命に詳しくなったという読者は決して少なくはないはずだ。それほど影響力を持った漫画『ベルサイユのばら』を、作者・池田理代子は24歳のときに描いたというのが更に驚きである。 オスカルかアントワネットか『ベルサイユのばら』の主人公は『...この感想を読む

4.04.0
  • すらりすらり
  • 984view
  • 2239文字

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