新聞連載された超名作のセルフパロディ
名作だからあり得た時代を超えたパロディ化ベルサイユのばらは、40年以上前の少女漫画なのに、今でも老若男女、世界中で愛されている言わずと知れた名作である。これだけ完成度の高い作品を著者の池田さんが20代で描いたというのも今思うとびっくりであるし、最近では時を経て追加エピソードとして続編も刊行されている。ベルばらKIDSは本編の続編より前の2005年から朝日新聞の土曜日のみの別刷りで連載されていた4コマ漫画だが、当時としても30年も前のシリアスな作品がギャグ漫画としてパロディ化されるのは異例だったと思う。キャラクターも三頭身、しかも著者ご本人によるセルフパロディだ。本編にも少し垣間見ることができた池田さんのユーモラスな部分全開である。基本は作中のエピソードが使われている話もあるが、キャラクターたちが現代に生きていたら?という架空設定もある。こう言った作品が受け入れられた背景に、まずはそれだけベルばらの人気...この感想を読む
4.84.8
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