おにいさまへのあらすじ/作品解説

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おにいさまへ

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画力
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おにいさまへのあらすじ・作品解説

「おにいさまへ」は池田理代子によるマンガ作品。「週刊マーガレット」(集英社)に1974年から連載された。コミックスは全2巻が発行されている。 物語は上流階級の子女が通う名門女子校~青蘭学園(せいらんがくえん)を舞台とする。主人公・御苑生奈々子(みそのおななこ)は学園の高等部への入学をめざし、「おにいさま」と慕う塾講師・辺見武彦(へんみたけひこ)に入試勉強の面倒を見てもらいつつ文通で心を通わせる。そうして晴れて学園入りした奈々子だが、そこで見たのは愛憎をさらけ出して争う少女たちの姿。上流階級ゆえの欺瞞や愚かさがそこかしこに渦巻いているのだった。生徒会長からの不思議な寵愛そして他生徒からの嫉妬・いやがらせ、その中で芽生える友情、やがて見えてくる学園の「裏の姿」、「おにいさま」と学園とも実は因縁があって‥‥と物語は展開する。 本作はアニメーション化もされ(手塚プロダクション製作)、1991年からNHK-BS2で放映された。

おにいさまへの評価

総合評価
5.005.00
(1件)
画力
5.005.00
ストーリー
4.504.50
キャラクター
4.504.50
設定
4.504.50
演出
4.504.50

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おにいさまへの感想

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あまりにも大人び過ぎた謎のラスト

「ベルばら」で有名な池田理代子先生の手によるこの作品。超絶に華麗な絵柄と中身の濃いストーリーで数十年前に描かれたとは思えない程瑞々しい魅力に満ちている。しかし、そんな華麗なストーリーを展開したにも関わらず、あの物悲しいラストは何なのだろう?薫の君と“おにいさま”が結ばれ皆に祝福されながらドイツに旅立つ。そこで終ればハッピーエンドなのだが数年後、薫の君の訃報が届く。そしてここで謎のモノローグが登場する。「おにいさまへ手紙を書きました……手紙を……書きました」韻を踏んでいるのがまた思わせ振りで、単なる薫の君への悔やみの言葉を綴った手紙にしても、何か含みがあるように思えて仕方がない。文尾を2回繰り返すモノローグは作者の他の作品でも見られるが、これ程心に引っ掛かったものはない。そしてこのモノローグが作品冒頭のモノローグと被り、そこに書いてある心情とは全くの別の“想い”を想像してしまうのは私だけ...この感想を読む

5.05.0
  • あゆぞうあゆぞう
  • 2233view
  • 518文字

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