とてもサラッとした恋愛小説
私は大学生ですが、この本に登場する人物たちも大学生であり年齢も近いので、まるで身近な友人の恋愛模様を見ているかのように読んでいました。
理系の男子はみんな少し癖があるのでしょうか?ここに出てくる理系男子たちはみんななかなかの変わり者で思わずクスッと笑ってしまう場面がちらほらありました。
舞台は京都でしたが残念ながら私自身は京都に全く詳しくないので土地名はさっぱり分からなかったです。おそらく京都のことをよく知っている方なら「あー、あそこのことね」などと場所の見当がついて一層このお話の世界に入り込めるんじゃないかなと思います。
比較的サラッとした、さわやかな印象の恋愛小説だなと私は思いました。
私の読解力がなかっただけかもしれませんが、登場人物たちの感情はあまり深入りして書かれてなかったような…
いや、感情描写はあったんですけど正直共感できるところがあまりなかったようには思います(あくまで個人的いですが)。
この小説は主人公の視点から書かれていたので、とくにヒーロー役の理系男子君の方の感情の変化が少し分かりにくくて、二人が仲良くなってきているのは読んでて分かったのですが、理系男子君の方がいつから主人公のことを恋愛として意識していたのかよく分からなかったので気づいたら二人はくっついていた、という印象を受けました。
もっと分かりやすく「好きだ」とかっていう感情を理系男子君には見せてもらいたかったです(笑)
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