夢を与えるの評価
夢を与えるについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
夢を与えるの感想
ステージキッズの成れの果て
綿矢りさ先生にしては長めのお話この作品は湊かなえ先生の「母性」と同時並行で読んだ作品なので、ところどころかぶる箇所もあり混同しました。しかし、滅多に同時読みなんてしないわたしがなぜ二冊を同じ期間に読んだかというと、この「夢を与える」があまりにも長すぎて読んでいて中弛みしたからです。しかも綿矢先生の「ひらいて」の次に読んだため、短い文章で濃縮された一冊を読んだ後だから余計に長さが気になってしまい、集中力が続きませんでした。自分の未熟さゆえですが、しかし、今までだいたい160~170ページほどで完結する作品が多かったのに、ここにきて急に200ページを超える作品が登場して、心構えも何もないまま挑んでしまった結果、中弛みを感じてしまったんだと思います。先生の文章は湧き水が緩やかに流れる川のように滑らかで、水量も多くなく、きっと長編小説に慣れている方だったら物足りなささえ感じるほどだと思います。しかし、も...この感想を読む