まほろ駅前番外地の感想一覧
三浦 しをんによる小説「まほろ駅前番外地」についての感想が5件掲載中です。実際に小説を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
ドラマにもなった
映画、小説、ともに大人気なまほろ駅前多田便利軒。その続編となるのが、このまほろ駅前番外地です。映画の続編としてドラマにもなりました。また、いろいろな事件やトラブル、人間関係に巻き込まれながら生活してます。多田とぎょうてんの関係性がとてもおもしろいです。裏社会ともかかわったりしながら、すべてを丸く?おさめていきます。こんな付き合いのできる友達がほしいなあと思います。あいかわらず、とても読みやすい構成、文体、ストーリーです。世界観にひきこまれて、数時間で一気によめてしまいました。楽しい読書がしたいというひとにぜひ、おすすめしたい作品です。
オリジナルより面白いかも?
「まほろ駅前多田便利軒」のスピンオフ。オリジナルでは脇役だった人たちの目線で描かれている短編集。多田と行天はサブキャラとして描かれており、脇役の人たちの2人に対する愛(?)がほのぼのと伝わってきました。やっぱ2人は愛されてるな〜。今回は目線が変わったのと時間が経っているせいもあるかもしれませんが、多田と行天の関係はさらにしっくりしていて、漫才チックになっていて、さらに面白かったです。中でも、星くんと曽根田のばあちゃんのお話がお気に入りです。まほろ裏社会のプリンス、星くんの私生活。朝ゴハンをちゃんと作ったり、彼女に一途だったり、寝る前に日記をつけたりなど、彼の意外な一面が垣間みれて、星くんが大好きになってしまいました。裏社会での冷酷さと普段の生活の優しさのギャップがたまらない!そして、曽根田のばあちゃんの若かりし頃のロマンス。一生に一度の激しい恋物語。曽根田のばあちゃんを巡る2人の男性が、...この感想を読む
「まほろ駅前多田便利軒」を読んでから、読みましょう
前作の「まほろ駅前多田便利軒」がとても面白かったので、続編が書店に平積みにされているのを発見し、即購入しました。 今回も、便利屋を営む多田と相棒(?)の行天のコンビが、いい味出してます。二人とも見事なまでにキャラが立っていて、面白かったです。 便利屋にやってくるお客さんも、客層ばらばら、やっかいな人ばっかりで笑えました。もちろん依頼内容も一筋縄ではいかない案件ばかりで、二人は毎回さまざまなことに巻き込まれます。 多田も行天もなんだかふざけた二人なのに、意外にまじめだったり人間的に魅力があったりで、そんなところに惹かれました。ぜひぜひ、また続編を出してほしいのですが・・・・・・。
楽しく読める作品
この物語の舞台は東京なのですが、都心部ではなく、ちょっとのどかな雰囲気漂うはずれにあるまほろ市での話です。フィクションですがいろいろと面白おかしいですよ。そこで便利屋を営んでいる二人組なのですが、依頼されてくる内容はどっか怪しい感じで・・・笑いアリ!涙?あり?でテレビ化もされたため結構知名度の高いお話でもあります。正反対の二人組!様々なツボにはまります。ベストマッチ的な。とっても笑えて涙が出るほどの場面もあるため、笑いたいって思う方にはお勧めです。あなたは一体どこで笑うんでしょうね。でも注意が必要。私みたいに笑いのツボが浅い方はしょっちゅう笑ってしまうだろうから。覚悟しておいたほうがいいです。涙が出るまで笑い続ける羽目になるかもしれませんから。
二人組みの便利屋さん
『まほろ駅前多田便利軒』の続編です。多田啓介は、まほろ駅前で多田便利軒を営んでいる。行天春彦は居候。この二人は色々あって、今ここで便利屋をやっているんだろうなぁ、大変だったんだろうなぁと想像できます。思い出の銀幕、岡夫人は観察する、の二つの話が特に気に入っているので少し書きたいと思います。思い出の銀幕は、曽根田のばあちゃんの切ない三角関係の昔話。ご主人(許婚)が戦争に行ってる間に知り合った男との恋。許婚が帰ってきて、おばあちゃんは恋の相手と想いを遂げるが、一年後男は去って行く。許婚がずっとそばに居てくれて夫婦になる。何とも切ないです。 岡夫人は観察するは、多田と行天二人のことを見守ってくれている岡夫婦が居て本当に良かったなぁと、ほんわかとした気分になります。