タラチネ・ドリーム・マインの評価
タラチネ・ドリーム・マインの感想
可愛い装丁にピッタリな、素敵なファンタジー短編小説集
歌人であり、歌手も占い師もされているという、多才な著者の初めての短編小説集です。キラキラしている銀色の地に、光るピンクで字が描かれているという、可愛い装丁によく似ているお話たちです。ジャンルとしては、ファンタジー?でしょうか、SFでしょうか?不思議で印象的な名前の18人の女性達がそれぞれの話の主人公です。たまにちょっとだけリンクしている話もあるので、パラレルワールド的な話なのかな、と思ったり…。現実の話ではないけれど、どこかにこんな世界があるのかも、と思いました。あったら素敵でしょうね、ほわほわ甘い砂糖菓子のようで、キラキラした世界…前に読んだ、「バージンパンケーキ国分寺」に出てくる、ロイリチカの秘密がちょっとだけわかって嬉しいです。そうだったのか~たくさんいるのか。世界観や文章がとても好きだなあと思うので、ぜひ他の作品も読んでみたいと思いました。