おおきな かぶのあらすじ・作品解説
『おおきなかぶ』はロシア民話のひとつである。アレクセイ・ニコラエヴィッチ・トルストイの再話物を、彫刻家・佐藤忠良が挿絵を描き、内田莉莎子の翻訳した絵本は、1966年福音館書店から発行され、長い年月世代を超えて広くベストセラーとなっている。 おじいさんが植えたかぶがとても大きくなり、おじいさんはかぶを抜こうと頑張るが抜けない。おじいさんはおばあさんを呼んできて、一緒に引っ張るがかぶは抜けない。まご娘、いぬ、ねこ…、みんなで力を合わせるが、なかなか抜けない。最後にはねずみまで手伝って、そしてみんなの力でようやくかぶは抜けた。 誰かが加わるたびに反復される「うんとこしょ、どっこいしょ」のフレーズが楽しいリズムをつくっていき、多くの子どもたちを夢中にさせた。ロシア語の原文もリズミカルな掛け声の繰り返しがあり、「引っぱっても引っぱっても抜けませんでした」というロシア語の掛け声を、「うんとこしょ、どっこいしょ」と書き換えた翻訳の評価は高い。
おおきな かぶの評価
おおきな かぶの感想
犬、猫、ネズミが可愛いです。
昔子供の頃、おじいさんとおばあさんと孫娘の顔が怖くて(彫りが深い感じの顔立ちが怖かったので)苦手だったのですが、子供が生まれてから、改めて手に取って見てみると、あったかい色合いだし、犬がとても可愛いなぁと思いました。猫も可愛くて良いです。そして、ネズミの引っ張り方が好き過ぎて、子供達と一緒に毎回笑ってしまいます。みんなが一生懸命頑張っている感じが、とても良いです。みんなで力を合わせて成し遂げることの大切さを、教えてくれる素敵な絵本です。あんなに大きなカブがあったら、何が作れるかな〜?って質問すると、食いしん坊の長男はニコニコしながら、色んな料理名を言います。なかなか楽しいです。
リズム感を育てる入門書。
うんとこしょ、どっこいしょ。まだまだカブはぬけません。ロシア民話だったのですね、児童絵本でも有名な作品です。あの日から長い年月がたってもこの小気味の良いリズムは心地よいです。リズム感というのはほとんど幼児教育でしか養われる事はありません。そしてそのリズム感を養うためにこの本はとても優れていると思います。本の内容も児童用の中では簡単な、同じ様なフレーズの繰り返しなのでおそらく二歳程度、言葉の覚え始めのお子様にも活用でききうると思います。一冊目。子供にどのような本を読んであげようか…と悩んでいる親御さんにおすすめです。歌を歌うように読んであげたらお子さんも喜ぶでしょうし、続けて読んでみようか!などと言ってみるのも良いかもしれません。
子どもたちが大好き!
私自身幼少期に母に読んでもらう絵本の中でとても好きな作品だった。保育士となった今でも、子どもたちによく読みきかせをしている。1・2歳の子どもたちでも話の内容が分からない時期から「うんとこしょ!どっこいしょ!それでもかぶはぬけませーん」という掛け声を覚えて、手まねをしながら一緒に楽しんでいる。話の内容は、おじいさんが種を植えるととても大きなカブができて、それを動物たちやみんなと協力して抜くといういたって簡単な話だが、子どもたちはたくさん人が増えていく様、言葉のニュアンスを楽しんでいるようだ。劇としても多くの幼稚園・保育園・専門学校などでも使われている作品。子どもと一緒に、是非楽しんでもらいたい。