プラム・クリークの土手でのあらすじ・作品解説
プラム・クリークの土手では、ローラ・インガルス・ワイルダ―著作の小説であり、「大草原の小さな家」シリーズの一つとなっている作品である。日本では恩地三保子訳、福音館書店から発売され、1973には文庫化もされている作品である。内容は、大草原の家からミネソタ州・レッドウッドに実在するプラム・クリークに移り住んだイングラム一家と、一家の次女であるローラが美しい自然と共にたくましく成長していく姿を書いたものである。 プラム・クリークを含む「大草原の小さな家」シリーズは、小学校教師でもあるローラが、幼年期の体験をもとにつづった子供向け家族史小説シリーズであり、NBCでテレビ小説化されたものが、のちに日本でも2度にわたってNHK総合テレビで放送されているが、テレビシリーズということもありかなり脚色されたつくりとなっていて、原作とはいささか変わった趣となっている。のちにDVDコレクションとして販売されている。
プラム・クリークの土手での評価
プラム・クリークの土手での感想
どんな困難も人と人の絆があれば乗り越えられる
開拓時代のアメリカを舞台にしたローラの物語の3作目です。2作目でインディアン居留地を後にしたローラ一家は、カンザス州、ミズーリ州、アイオワ州を抜け、はるか遠いミネソタ州で暮らすことになります。最初の家は、なんとクリーク(小川)の土手の中! それだけでも、ワクワクするような響きを持っています。ここでも、ローラたち家族は自然と共存し、畑を耕し、家畜を飼い、家族や隣人と助け合って生きていきます。しかし、彼らをイナゴの大群が襲い、作物は全滅してしまます。家族を養うために、遠く出稼ぎに行かなくてはいけなくなりました。初めて家族が離れ離れで暮らす不安を感じる子どもたいを母親が気丈に支えます。そして、大黒柱のいない一家を隣人たちも何かと力を貸してくれます。このシリーズを読んでいると、人と人の絆の大切さを改めて実感します。