恐怖の谷の評価
恐怖の谷についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
恐怖の谷の感想
解説がぶっちゃけている
物語は二部構成になっていて、第一部は密室殺人をホームズが鮮やかに謎ときをします。そして、第二部はいつものワトソンの文章ではありません。恐怖の谷に送り込まれたスパイの回想という形を取っています。解説では翻訳者の延原謙氏のぶっちゃけ話が数々つづられています。まずは第二部の時代背景や人物描写の矛盾についてです。ワトソンがモリアティの存在を知らなければおかしいのに、後々知らないと答えていることについて、ワトソニアンがワトソンの健忘症を嘆くというくだりは笑ってしまいました。あと、アメリカ英語とイギリス英語の違いを日本語で表現することができなかったと述懐しているのが面白かったです。