大切な人とどれくらい一緒にいられる? - 天地明察の感想

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天地明察

4.254.25
映像
4.25
脚本
3.50
キャスト
5.00
音楽
4.25
演出
4.00
感想数
2
観た人
2

大切な人とどれくらい一緒にいられる?

4.04.0
映像
3.5
脚本
2.5
キャスト
5.0
音楽
4.0
演出
3.5

天体観測と算術により暦を制作する男 算哲のただならぬ気合いと葛藤、そして暦の完成を 様々な人間模様や出来事を織り込みながら描いていく作品。 宮崎あおい演じる算哲(岡田准一)の妻えんは算塾を営む兄の妹。 数々の縁談を断っていた。 算哲との出会いは神社で奉公(境内を掃き清める)をしていた所、算額絵馬の問題に座り込みながら取り組む算哲に、「ちょっと邪魔だからどいて」と言ったことから始まる。 いや、いや。本当は、「はばかりながら……」としおらしい言葉遣いでしたよ。 さて、算哲は天体観測のために1年間江戸を離れる。 1年後にえんと再会の約束をするが、1年以上経てから江戸に帰還。 えんが他の男の元へ嫁いでしまう。 しかし、離縁。 算哲と夫婦になるが、算哲はまた天体観測のため3年間江戸を離れることに。 離れた時期、ざっと計算しても4年。 人と離れていたら、会うまで待たなくちゃいけないわけで。 でも、「待つ≠寂しい・辛い」ではないということではない女性の強さをえんから感じる。 そして、奇しくも、算哲とえんは同じ年の同じ日に天寿を全うする。 天地明察。 「天体や暦をよむ力、論理的な分析術があれば、 大切な人と一緒にいられる時間をも算出することができるのかしら。」 と乙女心に浸ることのできる作品である。

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