ダメジンの評価
ダメジンの感想
楽しめる条件は寛容な心
さすが三木監督!!ダメさ炸裂している。個人的に嬉しいのは「時効警察」の時効管理課の面々が登場していること。岩松了さんとふせえりさんの掛け合いは、まさに「時効刑事」を彷彿とさせる。三木監督のオチのないギャグ、水面を滑るかのようにスルーしていくギャグ?!の数々のオンパレードが本作品でも楽しめる。猫を食べるダメジン。鍾乳洞に行く待ち合わせ時間に遅れないように待ち合わせ場所の草原に野宿したにもかかわらず遅刻するダメジン。なぜか、インドに行くことをすすめられ、何を表すのかよくわからない言葉「ヌード」が登場。スルメをしゃぶりながらゴロゴロ鑑賞したくなる作品だ。
キャストのチョイスが秀逸すぎる!!ゆるいゆるすぎる!
公開は2006年ながら撮影は2002年で、事実上「亀は意外と速く泳ぐ」などでお馴染みの三木聡監督の初監督作品。「ダメジン」というタイトルどおり、まだブレイクする前の佐藤隆太さんと、これぞ!ダメジンと言った感じの温水洋一さんと緋田康人さんの絶妙すぎるダメコンビネーションがゆる~~い笑いを届けてくれます。特に温水洋一さんは、「ホントにこんなダメな奴いるわぁ」と思わずニヤリとしてしまう役柄で、温水さん素でやっているのかなと思ってしまうほど迫真!?の演技で雰囲気を醸し出しているのです。ただ三木聡監督初作品というだけあって、物語の構成だったり、演出などが若干荒削りでち密なゆるさがちょっと甘いかなと思ってしまう場面も多々あります。