しあわせのパンの感想/考察/ネタバレ

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映画レビュー数 5,784件

しあわせのパン

4.104.10
映像
4.30
脚本
3.90
キャスト
4.20
音楽
4.00
演出
4.00
感想数
5
観た人
6

しあわせのパンの感想一覧

映画「しあわせのパン」についての感想が5件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。

まるで絵本の世界のような映画

北海道・洞爺湖周辺の月浦を舞台にした、心温まる物語『しあわせのパン』は、月浦を舞台としたパン屋と、そこに集まる人々との交流を描いたハートフルストーリーだ。大泉洋をカフェ”マーニ”の店主兼パン職人の「水縞くん」に、原田知世を水縞くんの妻「りえさん」に起用している。北海道出身の大泉洋は『銀のエンゼル』や『探偵はbarにいる』など北海道を舞台にした映画に不思議とぴたりとハマっているし、透明感のある原田知世は静かなカフェの”おかみさん”としては最高の取り合わせだ。洞爺湖のほとりにあるロッジ型の店舗のカフェマーニと、美味しそうな自然派のパンとコーヒーに、この二人のエプロン姿がなんとも合うではないか。現在にはないお店だとわかっていても、実際に行ってみたくなるベーカリーカフェだ(ロケ地となった月浦のカフェ・ゴーシュは実在のお店だが、2016年現在ではパンの販売もなく食事メニューも提供していないという)。...この感想を読む

3.53.5
  • すらりすらり
  • 149view
  • 2035文字

心からほわっと力が抜ける映画

北海道の草原の中で焼き立てパンとおいしいコーヒーを出すカフェを営む夫婦と、2人の元を訪れるさまざまなお客さんを描いた映画です。2人の元にやってくるのは、人生の次のステップに進むことにつまずいてしまった人たちです。その人たちがやってくる目的は、憂さ晴らしだったり、ぬくもりを求めてだったり、逃げることだったりします。そんな堅く堅く窮屈に凝り固まった心を、パンやコーヒー、地元の旬の食材を使った温かいお料理の優しい香りと2人の醸し出す柔らかな空気、辺りに広がる豊かな自然がほっこり包み込みます。すると、まるで乾いた地面が落ちてきた雨粒を吸い込んだように、人の心も少しずつ柔らかくなっていくのです。気付いたら、人生の次のステップに自然に足をかけているのです。そんなお客さんの姿は、同時に夫婦の心にも何かを注ぎ込んでいきます。仲のいい夫婦から、心の通い合った夫婦となっていくのです。そして、そんな2人の元...この感想を読む

5.05.0
  • 月読三葉月読三葉
  • 111view
  • 545文字

あたたかなパン

幸せというのはどういうことなのか、定義づけるのは難しいが、この作品には少なくとも一つの形が示されている気がする。北海道の小さな街でパンカフェ「マーニ」を営む夫婦。旦那さんがパンを焼き奥さんがそれに合うコーヒーを入れる。そのカフェにやってくるいろんなお客さんと夫婦の交流の物語である。互いをくん付けさん付けで呼び合う仲の夫婦だが、その距離感が愛おしい。けして他人行儀なのではなく、お互いを尊重し合った結果の流れのように感じ取れるからだ。お互いを尊重し、助け合い、そして嬉しいことも悲しいこともお互いに分けあって、めまぐるしく流れる時間の中で変わらずに居続けること。それは簡単そうに見えて実は物凄く大変なことだ。そこが、この作品のキーポイントのように思える。主役の二人からにじみ出る幸せ感と優しさが、見ているこっちまでほんわかさせてくれるので、疲れているときの気分転換などに見るといいかも知れない。この感想を読む

4.54.5
  • 50view
  • 397文字

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