永遠の僕たちの評価
永遠の僕たちについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
永遠の僕たちの感想
加瀬亮が幽霊
いつもすぐそこに「死」があるのだけど、それをとても軽やかに爽やかに描いた素敵な映画です。ガス・ヴァン・サントらしい透明感のある、淡々とした作品でした。主人公のイーノックは脳腫瘍で余命短いアナベルを好きになり、イーノックの友達は特攻隊員として死んだ日本人の幽霊のヒロシで、イーノックにしか見えません。その幽霊、ヒロシを加瀬亮さんが演じるわけですが、これがまた飄々としていてとてもいい味を醸し出しているのです。「死」というのはとても怖いものだけど、生きていれば必ず訪れるもので、それをどう受け入れて行くのか、残された者がその後どうやって折り合いをつけて生きていくのか、それを静かに考えたくなりました、決して重たい感じではなく。