スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師の感想一覧
映画「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」についての感想が4件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
描かれる世界の色、映像美、ゴシックホラー。これぞまさにティム・バートン。
鬼才ティム・バートン。独特に描かれる世界、キャラクター、ゴシックホラーの王道。今作は有名なミュージカルである「スウィーニー・トッド」をティムが独自に映画として創り上げた作品。お得意の世界観、お馴染みのキャスティング、どれをとってもまさにティム・バートン。ほの暗さは一級品。言うことなしである。(かくいうわたしは実はジョニー・デップが大好き。というか、ティムとジョニーのタッグが好き。ヘレナさんも好きです、勿論。そしてミュージカル。みんな大好き19世紀のヴィクトリア時代。なんて美味しい。見ないはずがない…好き…ジャケットから既に好き…)閲覧前に一つ気になったことと言えば、この作品はティムの手がける映画の中で日本初の「R15」として取り扱われている。一瞬でも「R15ってどっちの意味だろう」と考えてしまった私。お恥ずかしい。しかしその疑問はすぐに吹き飛ぶ。血が面白いくらいに吹き飛ぶのだ。(鋭利な剃刀...この感想を読む
ティム・バートンならではの世界!
イギリスって本当にこういうブラックさが大好きだな、と実感した映画です。切り裂きジャックなどとともに稀代の殺人鬼とされているスウィーニー・トッドは理髪店で次々にお客ののどを切って殺していいきます。ロンドンにあるLondon Dungeonでは被害者体験ができる。そこをアトラクションにしてしまうからこそのブラックさを感じるお国柄がでている作品です。そこにさらにティム・バートンの世界観が加わっているので本当に独特な映像描写です。全体的に暗いトーンではありますが残酷なシーンがあえて明るくなるなどの編集はさすがティムだな、と思います。殺したことを隠ぺいする為にしたいをミートパイとして解体していくシーンはテンポがあり本当に残酷なことしてるシーンだよな?と思うくらいです。またティムの作品にはブラックさの中にきちんと愛を描いていくのでお互いの想いを感じることのできる描写になっています。ほぼ全て一方通行ですが…ティム...この感想を読む
劇場にみにきたカップルが心配
ティム・バートン監督が人気ミュージカルを映画化した作品です。私はこの映画を劇場に見に行ったのですが、付き合いはじめのようなまだ初々しい若いカップルが並んでいました。この映画を観終わった後思ったのは、あのカップルは大丈夫だろうか、重苦しい空気になっていないだろうかということでした。ティム・バートン、ジョニー・デップというゴールデンコンビの作品だからなんでも面白いかと言ったら当然そうではないし、ましてやこんな話だし、男の人、リサーチ不足じゃないかなーと余計なお世話してしまいました。私の感想は、一言、「もう二度と見ない」です。いろいろ悲惨です。そしてグロかったです。
昔のスウィーニー・トッドの方が好み
ティム・バートン&ジョニー・デップらしい雰囲気がでた映画でしたが、ミュージカル調が私の好みではありませんでした。ロンドンで起こる復讐劇を描いた物語です。復讐を目的とした人間を上手く描いていると思いました。それぞれの思いがあり、最後には…。過激な描写もおの物語には必要不可欠であり、いい演出になっていて、最後はちょっと驚きました。ただ、やっぱりミュージカルがもどかしくて、映画を見たいのに無理やり舞台に連れて行かれたような感覚になりました。これだったら、昔のスウィーニー・トッドの方が断然面白く、よっぽどイイ演出をしていると感じました。まあ、現代っぽいという意味ではこれでいいのかな~。