赤ちゃんと僕の感想一覧
漫画「赤ちゃんと僕」についての感想が4件掲載中です。実際に漫画を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
ハートフルで笑いあり涙ありの家族愛
かなりハートフルな作品。主人公拓也の母は他界し父と弟の三人暮らし。忙しい父に代わって母親役をする拓也とわがままで泣き虫な小さな弟の実。拓也は日々母の役目を果たさなければと奮闘するがそう簡単にうまくは行かず、実を疎ましく思う日もある。何故自分ばかり我慢しなければいけないのかと落ち込む場面も沢山あります。それでもやはり家族は家族。毎日過ごすうちに弟の実への愛を感じ始めます。今まで出来なかったことが出来るようになったり、近所の小さな子ども相手にお兄さんになろうとする実の成長はとても素敵な場面です。そして実だけではなく拓也の成長も見逃せません。家族三人が力を合わせて一生懸命生きていく姿に感動します。こういった家族の形は現代社会でも多いはずです。漫画であるのにリアルとリンクすることが多々あり読者の涙を誘います。人間関係も作品の内容に取り上げられていて読んでいた子ども時代からこの作品に考えさせられ...この感想を読む
2度楽しめる作品
高校生母親ときに初めてこの作品を読みました。そのときも普通うに面白くあっという間に全巻読んでしまったけど、自分が親になってもう一度読むと学生時代は特に感じなかったところに深く共感したりして2度楽しめる作品です。内容的には母親を事故で亡くしてしまった拓也と弟実、父親の日常生活が描かれています。育児を中心とした話が多く子育て中のパパママが読んだら共感する部分も多いかと。泣き止まない赤ちゃん、イヤイヤ期の行動におもわず相槌を打ってしまいます。個人的には拓也と実が交互におたふく風邪にかかってしまい、看病の為仕事を休む父親が『一緒におたふく風邪になってくれれば』とつい思ってしまった父親にとても共感しました。兄弟いるとどっちか治るとどっちかがかかるものですからね(笑)主人公たち以外にも脇で登場するキャラが面白いのも特徴的です。たまに重い話もありますが藤井家の話は毎回楽しんで読ませていただきました。最...この感想を読む
母親が亡くなるということ
拓也と実の母親は買い物に出掛けた先で交通事故に遭って亡くなります。拓也は、学校で家族についての作文を書く課題について、担任から無理しなくて良いと言われ、かなり冷めた感じです。実の世話にも少しウンザリしていましたが、野良犬に追いかけられ、怖がり抱きつき、自分を必要とする実を可愛いと感じます。作文には実のことを書きました。拓也と実の、ほんわかどたばた育児漫画の始まりです。色んな人との出会いと触れ合いで、成長していく二人を見ていくのが、本当に楽しい漫画です。母親は亡くなってしまっても、生きている者の生活は淡々と続くんだなぁと感じました。
シャボンファイブ
シャボンファイブやうさぎのさちこちゃんの話がでてくる2巻です。実がだいすきな、洗濯戦隊シャボンファイブがデパートでショーをするということで大喜びで見に行ったのですが、シャボンファイブがスーツを脱ぎ中の人が「あっちー」と言ってるところをみてしまい、大ショックを受けてしまう実。拓也は、実をはげまそうとシャボンファイブの人形を作ってあげる・・というあらすじです。もうあらすじだけでもわかるとおり、兄弟愛がめっちゃいいです。今回もも笑いあり涙あり、1巻よりちょっとソフトになったというか柔軟になったというか、パワーアップして面白くなっています。ぜひぜひよんでみてください。