ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔の感想一覧
映画「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」についての感想が5件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
3つに分かれた旅と戦い
フロドとサムの旅と戦いフロドとサムは旅の仲間たちと離れて2人で「滅びの山」まで進みます。そこに新たにゴラムが道案内役として一緒に行動するようになりました。ゴラムはビルボ・バギンズが「一つの指輪」の所有者になる前の所有者です。手放すつもりではなかったため今でも「一つの指輪」を「愛しいひと」とよび自分のものにしようとしていました。フロドもだんだん指輪に心がむしばまれていきます。そしてこの指輪のために心がむしばまれてしまったゴラムを、同じ痛みを知るものとして、憐れみをかけているようでした。フロドはもともと人がいいのか、指輪を狙われているにもかかわらずゴラムのことを憎めないようです。エルフの縄を簡単にほどいてやったり、ゴラムの道案内を信じてついていきます。そういった気持ちがゴラムの中にいるスメアゴルンに届いたのか、ゴラムもフロドのことを「旦那さん」といって慕っていきます。しかしゴラムにはもう一つ...この感想を読む
最近薄れつつある人の感情の1つかなと
二つの塔はこの「ロード・オブ・ザ・リング」の物語の中でいうと中間に値します。1部の最後で3つに分裂してしまった旅の一行それぞれの種族の立場、個々の抱えている心情それに浸る暇ない緊迫した状況3部作の真ん中である事からグダグダになりやすいものですが、撮影地となったニュージーランドの地形や景色を上手く利用して迫力あるカメラワークと状況を上げてくれる音楽が寄りのめり込みやすくさせてくれます。二つの塔で重要なのは指輪所有者であるフロドの心情と指輪の力に屈しない精神力忠実な従者サムまでもを遠ざけようと牙をむくほど強力な力を持つ指輪の影響力ホビットだから耐えられたのか?これが他の種族だったらどうだったのでしょうか1部の最後で亡くなった人間のボロミア自分の国を救いたいと言う国を背負って立つ側の者その想いは当然だと共感を覚えますがその想いに付け込まれてしまっては結果的に破滅を招いてしまいますそう言う点で...この感想を読む
迫力あるアクションシーンが見事!
ロード・オブ・ザ・リング3部作の第2作目です。前作・旅の仲間のラストで、三つに分かれてしまった旅の仲間たち。メリー、ピピンは追われた森の中で、巨人エントに助けられる。二人を探すアラゴルン達は、死んだと思われていたガンダルフと再会。そして、フロドとサムは滅びの山へ向かう道中、ゴラムと出会う・・・ゴラムとフロド達との心理的駆け引きや、人格が分裂している描写はとても良かったです。ゴラムにそそのかされて、フロドが疑心暗鬼になってしまうところなど、丁寧に描かれていました。一方で、メリー・ピピン・アラゴルン達の戦いはアクションシーンが恰好よくて、特に終盤の峡谷の合戦や水責めで塔が陥落するシーンは、迫力があって見応えがありました!
ゴラム登場!!
前作の続きになります。3手に分かれてしまった仲間たちですが、フロドとサムは指輪の前の持ち主であるゴラムにこっそりつけられていました。ゴラムは指輪を取りもどそうと企むのですが、フロドに捕えられ、モルドールまでの道案内をさせます。このゴラムという奇妙な生き物ですが、もともとはホビット族で、指輪の魔力に魅せられ身も心も毒され、数百年の間洞窟で孤独に生きていたらしいです。強烈なビュジュアルとその背景から人気キャラクターになったゴラムですが。映画『ホビット 思いがけない冒険』などにも登場するなど、本シリーズにはなくてはならないキャラクターでもあります。ストーリーの方ですが、バラバラになった仲間たちが、素晴らしいタイミングで再びあつまるのですが、、、ハラハラドキドキ、息をのむ大決戦!そして3作目に続くのである!
続きがドキドキ・・・
前作から旅の仲間とはぐれ、2人だけで敵地・モルドールに向かうハメになったフロドとサム。本当にワクワクドキドキの続くお話だ。ウルクハイがむちゃくちゃ怖い。よくぞあんなに恐ろしいキャラクターを創り上げたものだと感心した。原作では挿絵なんて見なかったから、自分の想像の範囲ではぼんやりとしたイメージだったのに、こうもはっきりと映像化されると夢に出そうなくらい怖い。ボロミアの弟、ファラミアが登場するが父親との確執・絶望の影をちらつかせながらも任務に赴く姿などがよく描かれていると思う。それにしても、ゴラムのキャラクターがとてもいいと思った。一作目でははっきりと登場することがなかった彼の姿がとうとう現れる。哀しいキャラクターだけにこれだけ丁寧に作ってもらえれば本望だろう。