マルホランド・ドライブのあらすじ・作品解説
マルホランド・ドライブは2002年に公開されたアメリカとフランスの合作映画である。当初はTVシリーズとして企画されたが最終的に局側から却下され、その後フランスの配給会社が出資し映画化に至った経緯がある。監督はデヴィッド・リンチ、主な出演者はナオミ・ワッツ、ローラ・ハリングである。 ある夜、マルホランドドライブで自動車の衝突事故が起こる。ただ一人生き延びた黒髪の女性は、負傷した体でたどり着いた留守宅へ忍び込む。その家は有名な女優ルースの家で、直後に女優志望の姪ベティに見つかる。女性はとっさにリタと名乗り、何も思い出せないことを打ち明ける。リタのバッグには手掛かりとなる大金と青い鍵が入っており、ベティは同情と好奇心からリタの記憶を取り戻すことに協力する。ある日、リタが偶然入った場所で思い出した名前を辿り始めると、新たなストーリーが展開されていく。 本作はカンヌ国際映画祭において監督賞を受賞するなど数々の賞を受賞している。また、2002年の公開時にはストーリーを解く10個のヒントが提示された。
マルホランド・ドライブの評価
マルホランド・ドライブの感想
わけわかんないがずっとインパクトが続く
車中の肉感的な美女がストーリーの雰囲気を煽る理由はわからないのですが(笑)、車中で運転手に殺されかけていた後部座席の肉感的な美女が出てきて、物語の始まりの緊迫感を煽ります。さあ、何が始まるんだ?とドキドキさせるには十分です。凄惨な殺人か、血が飛び散ったりするのか、というような雰囲気。すると、車が事故にあい、その女は記憶喪失に。たどり着いた家が、女優志願の女性の家。ナオミ・ワッツですね。ナオミの協力で二人は女性の記憶をさぐっていくとともに、愛し合うようになります。レズシーンもしっかり出てきます。記憶喪失の女が持っていた鍵で青い奇妙な箱を開けようと(どこで手に入れたのか、私が見逃したのかとずっと気になっています。今でも)して、不思議な世界へ入っていきます。理由のわからない世界です。そのあとは過去と未来、現実と夢、いろんなものが錯綜する世界を描いていきます。デビット・リンチの個性が満載デビッ...この感想を読む
難解映画
正直、評価するにもイマイチ理解しきれていない映画です。難解映画のランキングでは必ず10位内に入っている作品。デヴィッド・リンチ監督らしい作品です。現実と、夢と、妄想がごちゃごちゃになって進んでいくので、そこが整理できないと、何がなんだか分からないまま終わってしまいます。何も知らない状態で最初に見たときは、全く意味の分からない映画なので、ネットで解説してくれているのを見て、もう一度見直すのがオススメです。映像は華やかな映像とダークな映像が使い分けられていて、夢の中にいるような、よく分からない感じがうまく出ています。何度も見たくなるというより、何度か見ないと分からない、結構厄介な映画だと思います。