ブルーベルベットのあらすじ・作品解説
カルト界の巨匠であるデヴィッド・フィンチャー監督により、センセーショナルで過激な内容のサイコ的サスペンスブルーベルベットは、好奇心旺盛な青年が巻き込まれる事件を描いた作品である。 カイル・マクラクラン演じる大学生のジェフリー・ボーモントは父親の急病により、大学を休学し、故郷に戻っていた。父親の見舞い後、田舎町を帰っていると切断されたと思われる、人の片耳を発見してしまう。ジェフリーは父親の友人であるジョン・ウィリアム刑事に片耳を託す。しかし好奇心旺盛なジェフリーは、ジョン刑事が片耳事件にはあるクラブ歌手が関与している可能性を話しているのを耳にしてしまう。 ジェフリーは自らも事件の真相を暴くため、ジョン刑事の娘であるサンディの力を借りて、密かに捜査を始める。 事件に関与しているとされるクラブ歌手の自宅を覗くジェフリー。そこには事件の真相ではなく、男女の危険な性交渉の現場が広がっていた。初めて目にする異様な光景。しかしその光景に魅せられていく、 フィンチャー監督が贈る、極上のカルト映画である。
ブルーベルベットの評価
ブルーベルベットの感想
低予算で描き出すリンチの世界
監督と脚本:デイヴィッド・リンチ 1986年公開のアメリカ映画、格安で何とか仕上げることが実に上手い監督ディビット・リンチ。金ないんだろうなってしみじみする映像具合なんだけど、話が実に奇妙で妙な悪夢的な映像を映し出す。ストーリーは倒れた父親の見舞いの帰り道で、人間の「耳」を拾う。そこでなぜかきれいなナイトレィディのドロシーに接近、このドロシー演ずるイザベラ・ロッセリーニ。この人はムッソリーニの孫なんだけど、きれいでランコムの化粧品の顔だった。で主人公の青年はドロシーに首っ丈になり、事件の耳を切り取った男なんかが出てきて、こんなはずでは的な悪夢の状態に入っていく展開。これがただ普通に恐いという展開ではなく、気持ち悪い感じが実にシュールだ。
いっちゃってる人間って恐い
デヴィッド・リンチ関係の作品の中では、珍しいほど分かりやすいストーリーです。出だしの、「野原で、切り落とされた人間の耳を発見する」の部分からして、全く普通ではありませんが、リンチ流の青春映画だと私は思います。なんといっても、デニス・ホッパーの怪演がすさまじくつきぬけています。冷静に考えればコミカルですが、それが余計に恐さを増します。いっちゃってる人間ほど恐いものはないよな、と思いました。手に汗にぎるクライマックスと、恐怖。それでいて見終わると、清々しい気持ちになれる、とても不思議な作品です。デヴィッド・リンチの入門作品としてもお勧めです。
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