過去を甦らせるのではなく、未来に期待するだけではなく、現在を響かせなければならない。
阿形順正
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こちらの小説愛好家目線からすると、ひっじょうに悲しい。そして、残念。色々指摘したいことはあるのだけれど。まず、ケリー・チャン。なぜ、日本人を起用しなかったか?同じアジア人だけれども違和感がある。そして、男女の感情の交錯、歯がゆい感じを表現できなかったものか。やけに、クールにナルシストな演出をしているようにしか思えない。フィレンツェが舞台だからか?風景を美しく映し出しているのは評価が高いが、そんなに美しくなくていい。美しさによって、人間模様までもがあっさりしてしまいすぎた。小説は違うはずだ。主観的だが、小説を読んでいて映画化されるなら、この場面が外せない。この心の声、変動が外せない。というところがなかったりする。映画で作品が好きになった人には、ぜひ小説を読んで欲しい。
阿形順正
学生時代の恋人あおいの30歳の誕生日にフィレンツェのドゥオモで運命的な再開を果たす主人公じゅんせい。 再び結ばれた二人だが、翌日二人は別れ別れに。しかし、あおいが今日この日をどんなに大切な思いで迎えたのかをしるところとなる。あおいを再び追いかける順正の心の言葉。