金田一映画の最高傑作
市川崑、石坂浩二コンビによるシリーズ第2作1976年、角川書店を率いる角川春樹は、角川春樹事務所を設立して映画製作に参入。自社文庫のベストセラーを映画化した「犬神家の一族」は、社会現象ともいえる特大級のヒットを記録し、その秋の映画界、出版界の話題を独占しました。ここで初コンビを組んだ(実際には二人は既にCMで協働した経験があります)監督市川崑、主演石坂浩二のコンビだ同じ横溝正史の金田一耕助ものを映画化したシリーズ第2談が、この「悪魔の手毬唄」です。ただし、今回は角川春樹事務所は「企画」に退いて、前作で配給とスタジオだけを担当した東宝が子会社・東宝映画の名義で製作しています。つまり同じシリーズなのに、両者は製作会社が違うのです。ただ、同じ東宝スタジオですから撮影・長谷川清は続投。そのかわり、大映出身の照明・岡本健一と録音・大橋鉄矢は東宝の佐藤幸次郎と矢野口文雄に交代しました。まだまだ、大手映画会...この感想を読む
5.05.0
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