ビッグ・リボウスキのあらすじ・作品解説
ビッグ・リボウスキは、1998年に公開されたアメリカ映画である。監督は、「赤ちゃん泥棒」「バートン・フィンク」「ファーゴ」のジョエル・コーエン。脚本は、イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン。出演者は、ジェフ・ブリッジス、ジョン・グッドマン、スティーヴ・ブシェミ、デヴィッド・ハドルストン。 デュードことジェフリー・リボウスキは、ヒッピー生活を引きずっている無職の中年男。ある日、同姓同名の大富豪ビッグことジェフリー・リボウスキと間違えられて暴漢に襲われ、部屋の敷物を汚されてしまう。頭に来たデュードは、ビッグのところへ抗議に行くが、あっけなく帰されてしまうのだった。後日、ビッグから妻バニーが誘拐されたため、身代金の受け渡しに行ってほしいと頼まれたデュード。引き受けたものの、受け渡し場所にデュードのボウリング仲間のウォルターが無理矢理ついて来たことから、様々なトラブルに巻き込まれていく。個性的な人物達が起こす騒動を描いたオフビート・コメディである。 2012年にBlu-rayが発売された。
ビッグ・リボウスキの評価
ビッグ・リボウスキの感想
意味が分からないのに楽しいっていう不思議。
『ファーゴ』成功後のコーエン兄弟によるこの作品ですが、私には正直意味がよくわからなかった。コメディ映画なので、意味とかあまり考えない方が楽しめるのかもしれませんがね。とにかく彼らが作りたいものを作ったという、楽しそうな感じはよく伝わってくる作品です。ストーリーの意味不明さに反して、キャストや映像は魅力的です。ここが不思議なところです。つくり手が楽しんで作ったからこそ持ちえた魅力と言ったところでしょうか。キャストは、脇を固めるのがコーエン兄弟作品の常連俳優たちなので勝手しったるといった感じで安心感があります。そして主演のジェフ・ブリッジスの脱力感たっぷりの演技は、見ていてなんか気持ちがいいです。俳優さんたちも楽しんでる感じがありありと伝わってきます。面白いとは思いませんでしたが、名が知られるようになってからも自分たちの好きに作るスタンスはすごいなあと思います。
変な人ばっかり出てる変な映画
主演がジェフブリッジス、1998年当時ですでにおっさんでした。脇を固める俳優たちもおっさんばっかり、しかもキャラがみんな強烈で、残念ながらまともな人が出ていません。だからストーリーがめちゃくちゃでも、ドラッグやって幻覚がみえても、突然ミュージカルになっても驚かずに済みます。しっかり笑えますが、どんな展開になっても受け入れられるというか、適当なゆるい感覚に慣れてしまいます。ジョン・グッドマン演じる沸点低すぎですぐブチ切れるおっさんがかなりうざくて面白いです。現実にいたら本当に迷惑ですけど、本当にいい味出してます。ジョン・グッドマン、演技がうますぎです。