気分は形而上のあらすじ・作品解説
「気分は形而上」(きぶんはけいじじょう)は須賀原洋行による漫画作品。「モーニング」誌(講談社)に1980~90年台にかけて連載された。ロゴの「形」「而」「上」の各文字上にはそれぞれひらがなで「う」「あ」「あ」の文字が乗っているが、あくまでデザインでありフリガナではない。単行本はワイドKCモーニングとして全16巻が発売されている。また1994年にはOVA「実在OL講座」が東宝より発売された(監督:やすみ哲夫)。 作品は1回につき4コマ漫画×数本というスタイル。扉(タイトルページ)のものだけは5コマ漫画。不定期ながら短編の体裁をとったものもある。 連載当初は表題から連想されるとおりの哲学路線4コマだったが不評、路線変更を強いられて身近なものをキャラクターにしたところ人気がブレイクした。また本作からは、須賀原氏が後年発表した作品の主人公となるキャラクター(ゴキちゃん、よしえサンなど)が誕生している。
気分は形而上の評価
気分は形而上の感想
方向転換
須賀原先生の実の奥さんである、実在OLことよしえさんの日常を描いて来た中身もこの巻で一旦ストップとなります。前巻において無事、長男のタクミくんを出産したよしえさん。しかしそのホホホっぷりは出産後も変わることなく先生ことダンナに作品のネタを提供し続けることになったのですがあえて先生がこの巻で路線を変更させます。その理由は、人気があった実在OLシリーズですが元々の先生の作風からは若干乖離していることとタクミくんが生まれて一区切りついたことが挙げられるでしょうか。当時、「よしえさん」も連載されていたために中身的に被るようなこともありましたしね。そんなことからこの巻の途中から一気に内容が変わり、今までのメインだったよしえさんに代わり榎田くんや元木くんら新キャラクターが登場するようになりました。よしえさんとは違い(モデルはいるかもしれませんが)完全なマンガキャラクターなのでそれぞれ別方向の個性を...この感想を読む