あかね色の風のあらすじ・作品解説
あかね色の風－新選組血風記－は、車田正美の漫画作品で、スーパージャンプ誌上にて1995年20号から連載を開始、1996年16号にて終了、単行本として全1巻を刊行している。 今作品は、江戸末期に活躍した新選組を題材にしており、京の都に上り誠の意思を捧げんとした若者たちを描いている。 文久3年（1863年）武州多摩。独眼の男が馬に乗り急いで向かう先は多摩河原の決闘の場所。そこには永倉、近藤の2人が数倍の堀内道場の浪人たちを相手に戦っている。馬に乗っていた男は荒木長十郎で、天然理心流の使い手である近藤らを倒すことを堀内道場から依頼されていたのである。その頃、沖田総司は土方を探していたのだが、当の本人は庄屋の後妻を相手に、商う媚薬を販売がてら実践しており、3度もこなしてから河原に向かう。現場に着いた2人は堀内たちを圧倒するのだが、沖田総司はみねうちで命は取らなかった。 天然理心流の道場に戻った近藤たちは、京の治安が攘夷派により悪化していること、働き次第では幕府の直参に取り立ててもらえるなど世情について話しあう。そんな時、堀内道場と荒木たちが庄屋の家に侵入し、女中のみずきや庄屋の後妻を襲った。
