聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝の評価
聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝の感想
“手代木星矢”の最終章
構成の難易度をどうクリアしていくかが課題『聖闘士星矢』の外伝作品としてヒットを記録した『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話(以下LC)』。その人気に押され、スピンオフ作品として描かれたのが『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話外伝(以下LC外伝)』である。『LC』は青銅聖闘士の天馬が主人公だったが、『LC外伝』は黄金聖闘士たち一人一人が主役の話となる。『LC』の前日譚、ということは当然ながら過去を取り扱った話であるため、ここに構成的な難しさがある。なぜなら、本編である『LC』において、黄金聖闘士たちは二人を除いて全滅しているからだ。つまり、前日譚となる『LC外伝』では、たとえどんな強敵が現れようとも、どれほど苦しめられようとも、主人公である黄金聖闘士は必ず勝つという図式が大前提となってしまう。これはかなり痛いディスアドバンテージといえるだろう。主役たる黄金聖闘士たちがどんなに強敵相手に苦戦しようが、...この感想を読む