ファイヤーウォールのあらすじ・作品解説
ファイヤーウォールは、2006年に公開されたアメリカ映画である。監督は、「ジュリア・幽霊と遊ぶ女」「リチャード三世」「ウィンブルドン」のリチャード・ロンクレイン。脚本は、ジョー・フォート。音楽は、「英国王のスピーチ」「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」のアレクサンドル・デスプラ。出演者は、ハリソン・フォード、ポール・ベタニー、ヴァージニア・マドセン、メアリー・リン・ライスカブ。 ジャック・スタンフィールドは、ランドロック・パシフィック銀行で勤務しているコンピュータ・セキュリティの専門家である。ジャックが開発した資産の盗難防御システム「ファイヤーウォール」は、業界屈指の防御力を誇っていた。ところが、ファイヤーウォールに目を付けた強盗グループがジャックの妻ベスと子供達を監禁し、システムを破って送金するようにとジャックを脅迫してきたことから、苦境に立たされていくアクション・サスペンスである。
ファイヤーウォールの評価
ファイヤーウォールの感想
ハリソン・フォードとP・ベタニーのための映画
老兵ハリソン・フォードの『家族を守る父親』ハリソン・フォード。『スターウォーズ』のハン・ソロや、『インディー・ジョーンズ』シリーズの主役を張ってきた名俳優だ。そんな彼が当時黎明期を迎えていたサイバー犯罪モノでヒーローを演じるのだから、カッコ良くないわけがない。とはいえ、言ってしまえばすでに年期の入った古強者。アクション自体にハン・ソロのようなキレの良さや、インディー・ジョーンズのようなど派手さは見られない。そこで今作の役回りは『サイバーセキュリティの凄腕エンジニア』だ。そして『家族を守る父親』でもある。今まで演じてきたアクションヒーローとは一味違った演技に挑戦したのだ。これが当たり役だったのかは後年の出演作を見ればわかる。インディー・ジョーンズのリメイクに出演、自身と同じく年を取ったハン・ソロとして活躍。ハン・ソロの『家族を守る父親』としての姿はやはり年もあってか見事なものだったが、『...この感想を読む