プレステージの感想一覧
映画「プレステージ」についての感想が4件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
アクション込みのサスペンス
サスペンスの中でもアクションが入った大作。マジシャンを題材にした映画で、素晴らしく映像が綺麗でした。クリストファー・プリーストの有名小説が題材になった映画です。19世紀末のロンドン。瞬間移動のトリックを暴くため彼は1人捜査に乗り出します。するとライバルのアンジャーは主人公の目の前で水槽に落ちてそのまま亡くなってしまいます。そばにいた彼はその男を殺害したとして刑務所に入ります。この二人の関係性ですが。ライバルであり。加害者と被害者として分かれます。かなりその関係性が微妙になります。かなりの人間関係の複雑さを語っており、目が離せないです。ちなみにこの作品は過去に話題作でした。
“すべてのシーンに罠がある”まさにその通り。期待を裏切らない映画でした。
これを観た時に、久しぶりにこんな面白いよくできた映画と出会えたと感動しました。2人の魔術師は人生をかけてトリックを作りこみ、お互いを憎みながら偉業を成し遂げようとする物語です。手品がメインなのですが、SF映画でもあります。SFは苦手なのですが、はっきりいって、パッケージからもタイトルからもそういった情報はないので、何も知らずに観てしまいました。ですが、それを踏まえても十分に面白い映画です。ちゃんとメリハリがあり、観客にもしっかりと考えさせるような構成でどうして?どうなっているの?ということで頭の中がいっぱいに。そして衝撃のラスト、おどろきました。ダイスキな映画です。
華麗なマジックの裏側
主演のマジシャン2人にはヒュー・ジャックマンと クリスチャン・ベール。マジック監修はデビッド・カッパーフィールドが担当。舞台は19世紀末のロンドン、二人のライバルが命をすり減らしても、奇想天外なマジックを競い合う映画だが、ライバルとはこういうものかと妙な納得をさせられてしまう。この映画のマジックは見るものを魅了する、通常のマジックでは観客は受身だが、自分がマジシャンだったらと自らの立ち居地が変わる事で、マジックの色合いが玉虫色に変化する。ストーリーにはいろんな所に伏線が張ってあり、物語の面白さと相反する残酷さは見事だ。マジックを完成する為に、自らの複製を作る装置を作り上げ、拍手を受けるたびに並び増える己の死体。
あっとおどろく
ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベール演じる二人の偉大なマジシャンが繰り広げる壮大な騙し合い、観客も巻き込んで最期まで引き込まれます。瞬間移動の装置を試したりするくだりや、ヒュー・ジャックマンが瞬間移動のマジックに替え玉を仕立てて、だんだんと破綻していく様子はすこし冗長かなとも思いましたが、そこにどんなヒントがあるかわからないので、一瞬も目が離せない感じでみていました。クリスチャン・ベール演じるボーデンが奇術に人生のすべてをささげているというのが謎解きのヒントともなっていきます。ラストまで見ていくとすべてのつじつまが合うような素晴らしい構成になっています。