ショコラのあらすじ・作品解説
ショコラは、2001年のアカデミー賞5部門ノミネート(作品賞・主演女優賞・助演女優賞・脚色賞・音楽賞)/ベルリン映画祭正式出品/ゴールデン・グローブ賞4部門ノミネート/イギルスアカデミー賞7部門ノミネート/俳優組合助演女優賞受賞ほか2部門ノミネートなどの数多くの賞を獲得している。 ヴィアンヌ役に「ジュリエット・ビノシュ」アヌーク役「ヴィクトワール・ティヴィソル」を起用している。 フランスの小さな町に謎めいたヴィアンヌが娘とともにやって来た。伝統と規律を守りながら静かに生活を送っている町で母娘はチョコレート・ショップを開店する。人々は自分好みにピタリとあわせて進められるチョコレートの虜となり…。 原作である、ジョアン・ハリスの同名小説を監督「ラッセ・ハルストレム」が映画化した作品である。脚色「ロバート・ネルスン・ジェイコブス」撮影「ロジャー・プラット」製作「デイヴィット・ブラウン」が担当している。
ショコラの評価
ショコラの感想
チョコ好きにも嬉しい映画
ジュリエット・ビノシュが好きなので、楽しみに観た映画です。彼女の赤いハイヒールが印象的で、セクシーで素敵だと思いました。自分も赤いハイヒールに憧れてしまいました。物語もよかったです。みんな知っていることなのに、口に出してはいけない「公然のひみつ」、こんな宗教を中心としてまわっている閉鎖的な小さな村にはあるものなんでしょうね。みんなそれぞれが悩みやトラブルがあるのに、何事もないかのようにお互いに振舞っているのがこっけいにさえ見えます。この映画ではジョニー・デップはちょっと影が薄いです。個人的には彼の魅力がなくても充分にいい作品になっているからだと思います。
うーん・・・
ジョニー・デップが出ていることと、堂島孝平のうたの歌詞にあったので見た。キリスト教の規律を守る村人たちがいる村に引っ越してきたチョコレート屋の母と娘。彼女らの影響で村人はもっと開放的になり、明るい方向へすすんでいく。個人的な見解だけど、村人はたぶん、生まれた時からキリスト教の教えのもとで生きてきた。彼らはそういう人に決められたレールがないと生活しづらい。ただ、守るべき規律から抜け出して自分の人生を歩みだしたのではないと思う。信じていきていくものがキリスト教の規律や伯爵の指示からチョコレート屋のアドバイスに変わっただけ。たぶん、いままで懺悔をしにいっていた人たちは、次にこまったことがあると、チョコレート屋に話をしにいく。それが宗教であるかないかというだけだ。なにかを頼るのは悪いことではないけど・・・。なんかすっきりしない映画だった。この感想を読む
やさしいひとが作るチョコレート
ちょっと閉鎖的な、とある小さな村に越してきた母娘。その住まいの一角は店舗になっており、そこにオープンしたのはチョコレート屋。しかし村民による信仰の規律のために、周囲にはなかなか表だっては受け入れられずにいます。村長をはじめとする人たちには敵視されるほど。それでも僅かずつですが、母娘にかかわる人が、チョコレートの魅力や母の人柄に溶かされていきます。見知らぬ土地でお店を開くヴィアンヌさん。それだけでももうすごいタフな人です。勝算というか、チョコレートの魅力を信じていないとできないことですよね。新築じゃなく古い趣ある建物を借りて開いているので、その味わいもあってお店の雰囲気がまた素敵で素敵で。映画じゃ伝わらないですが香りが! きっと香りがすごいよ店内!!いくら厳格な決まりで縛っても、チョコレートに惹かれる人の本心までは縛れないんでしょうね。船でやってくる流れ者の役のジョニデがまたうまいことハ...この感想を読む