ショコラの感想一覧
映画「ショコラ」についての感想が6件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
チョコ好きにも嬉しい映画
ジュリエット・ビノシュが好きなので、楽しみに観た映画です。彼女の赤いハイヒールが印象的で、セクシーで素敵だと思いました。自分も赤いハイヒールに憧れてしまいました。物語もよかったです。みんな知っていることなのに、口に出してはいけない「公然のひみつ」、こんな宗教を中心としてまわっている閉鎖的な小さな村にはあるものなんでしょうね。みんなそれぞれが悩みやトラブルがあるのに、何事もないかのようにお互いに振舞っているのがこっけいにさえ見えます。この映画ではジョニー・デップはちょっと影が薄いです。個人的には彼の魅力がなくても充分にいい作品になっているからだと思います。
うーん・・・
ジョニー・デップが出ていることと、堂島孝平のうたの歌詞にあったので見た。キリスト教の規律を守る村人たちがいる村に引っ越してきたチョコレート屋の母と娘。彼女らの影響で村人はもっと開放的になり、明るい方向へすすんでいく。個人的な見解だけど、村人はたぶん、生まれた時からキリスト教の教えのもとで生きてきた。彼らはそういう人に決められたレールがないと生活しづらい。ただ、守るべき規律から抜け出して自分の人生を歩みだしたのではないと思う。信じていきていくものがキリスト教の規律や伯爵の指示からチョコレート屋のアドバイスに変わっただけ。たぶん、いままで懺悔をしにいっていた人たちは、次にこまったことがあると、チョコレート屋に話をしにいく。それが宗教であるかないかというだけだ。なにかを頼るのは悪いことではないけど・・・。なんかすっきりしない映画だった。この感想を読む
やさしいひとが作るチョコレート
ちょっと閉鎖的な、とある小さな村に越してきた母娘。その住まいの一角は店舗になっており、そこにオープンしたのはチョコレート屋。しかし村民による信仰の規律のために、周囲にはなかなか表だっては受け入れられずにいます。村長をはじめとする人たちには敵視されるほど。それでも僅かずつですが、母娘にかかわる人が、チョコレートの魅力や母の人柄に溶かされていきます。見知らぬ土地でお店を開くヴィアンヌさん。それだけでももうすごいタフな人です。勝算というか、チョコレートの魅力を信じていないとできないことですよね。新築じゃなく古い趣ある建物を借りて開いているので、その味わいもあってお店の雰囲気がまた素敵で素敵で。映画じゃ伝わらないですが香りが! きっと香りがすごいよ店内!!いくら厳格な決まりで縛っても、チョコレートに惹かれる人の本心までは縛れないんでしょうね。船でやってくる流れ者の役のジョニデがまたうまいことハ...この感想を読む
チョコレートで全てを変える
田舎のとてルールに厳格な街に引っ越してきた親子。はじめは町の住民から受け入れてもらえず、嫌がらせや偏見の目で見られてしまいます。それでも自分の考えを曲げずに、チョコレート屋さんを開業します。この映画で出てくるチョコレートがどれも凄く美味しそうなんです!本当にこんなお店が町中にあったらいいのにな。と考えてしまいます。そのお店では、お客さん一人一人の悩みや話を聞いて、その人にぴったり合うようなチョコレートを出してくれます。始めは皆に嫌われていたけど、チョコレートを口にした人々が心を開き、次第に皆から頼りにされる存在になっていきます。他人に何と思われても、人の為に出来る事を探す、自分の考えを曲げない。というのは、この映画から勉強になりました。
それぞれの思いが重なった悲しくもあり感動できる物語。
厳格な規律に従って過ごしていた街に引っ越してきた母と娘。そこでチョコレート屋を始めます。しかし、伝統を大切にする伯爵や街の人に邪魔されてなかなか受け入れて貰えません。特に伯爵は規律を重んじる性格で、街の人達にあること無いことを吹きこむのです。しかし、徐々に親しい人もできてきます。そんな時に現れる自由に住居も職も持たない人々が海岸に現れます。おばあちゃんの誕生日パーティーでのチョコレートを楽しむ映像が忘れられません。とても幻想的な美味しさを上手く映像で表現していました。演出、構成共にいい作品で最後まで楽しんで見ることが出来ました。チョコレートの魅力は凄い。いろいろと考えさせられる映画です。
チョコレートが人の心を変える
堅苦しい規律の元暮らしている田舎町の人々が、よそものが開いたチョコレート店がきっかけになってだんだんと変わっていくという物語です。まず、甘いものを食べちゃいかん的な因習ってなんだろうとか、そんな独裁政治みたいなことあるんだなぁという方が気になってしまい、素直に楽しめなかったです。しかし、チョコレートを口にした人々がだんだんと心を許していく様子はなんだかほほえましくて、よかったです。私にはそれほどおいしそうには見えなかったんですけど、人の心を変えるほどなので、きっとすごくおいしかったんでしょう。ジョニー・デップはちょっと影が薄かったかなと思いますが、ハッピーエンドに終わってよかったです。