眼下の敵のあらすじ・作品解説
眼下の敵は、1958年第30回アカデミー賞「特殊効果賞」を受賞した、ディック・パウエル監督の作品である。この映画はアメリカ・西ドイツ映画で元イギリス海軍中佐であるD・A・レイナーの実体験が綴られた小説「水面下の敵」を元に作られた。脚本:ウェンデル・メイズ、製作総指揮:ディック・パウエル、音楽:リー・ハーライン、撮影:ハロルド・ロッソンが担当。 1957年12月25日アメリカ、1958年1月8日日本で公開された。 第二次大戦中の南大西洋に、インズ号のマレル艦長は着任して以来自室に閉じこもっていた。乗組員たちは、マレル艦長は民間出身であることから、船酔いで苦しんでいると噂をしていたが、実際はマレル艦長が以前乗っていた船が魚雷攻撃を受けたことにより、新妻が自分の目の前で死んでしまった事である…。 マレル艦長:ロバート・ミッチャム、ドック軍医:ラッセル・コリンズ、ウェア副長:アル・ヘディスン等がキャスティングされた。
眼下の敵の評価
眼下の敵の感想
潜水艦映画の代表作の一つ
舞台は第二次大戦中の南大西洋。アメリカの駆逐艦とドイツのUボートの一騎打ち。水中の潜水艦と海上の駆逐艦との死闘は息をのむものがあります。脚本も良く出来ていて、どちらか一方を悪者にするのでは無く、どちらも生死をかけた戦いを行っているという点もポイントで、何よりも指揮艦である二人の艦長の知略で、攻守が入れ替わるシーソーゲームの醍醐味があります。特に心理戦の面白さは潜水艦映画の真骨頂とも言えるでしょう。また、この映画の砲撃・爆雷投下シーンは、実際の駆逐艦を用いての行っており、リアリティーと迫力があります。かなり以前の映画なのですが、その面白さはいまだ古びれていないとおもいます。
プロフェッショナル同士のガチンコ対決です
はじめて見た潜水艦映画ですが、当時かなりしびれました。「潜水艦映画に駄作無し」という格言はこの作品から始まっているの言っても過言ではありません。登場人物の能力や人格が丁寧に演出され、そのプロらしさに映画的な説得力を与えているところが本作の魅力です。クルト・ユルゲンスの、なにかをグッと堪える面構えが作品を引き締めています。対するロバート・ミッチャムの米国人らしい呆けた面構えも嵌ってます。でも、やっぱりこの作品の品格を高めているのはラストの命を大切にするメッセージ性だと思います。戦争は無いに越したことはありません。でも、起こってしまったら「命の奪い合い」では無く「兵器の壊し合い」であって欲しいものです。
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