イルカの日のあらすじ・作品解説
イルカの日は、1974年に公開されたアメリカ映画である。監督は、「バージニア・ウルフなんかこわくない」「卒業」「ワーキング・ガール」のマイク・ニコルズ。出演者は、ジョージ・C・スコット、トリッシュ・ヴァン・ディヴァー 、ポール・ソルヴィノ。 海洋動物学者であるジェイクは、フロリダにイルカの研究所を持ち、妻マギー達と共に研究に励んでいた。 ジェイクとマギー達は、ファーと名付けたオスのイルカに英語を教えていて、頭が良いファーは簡単な単語を話せるようになる。ジェイクのことを「パー」、マギーのことは「マー」と呼んで自分の親のように懐いてくるファーは、二人にとっても子供のような存在である。メスのイルカのビーも仲間に加わることになり、ファーとビーは研究所で仲良く幸せに暮らしていた。 しかし、2頭が言葉を理解して話せることを知った者が、ファーとビーを暗殺の道具にしようと企むのだった。 ジョルジュ・ドルリューの音楽と、ファーとビーの可愛らしい声が哀愁を誘う作品である。
イルカの日の評価
イルカの日の感想
人間同士の心の通じ合いや理解と愛情の問題を考えさせ、人間に対する厳しい問いかけを感じる 「イルカの日」
「イルカの日」という映画は、当初SF映画として紹介されていましたが、観終えた感じでは、そんな風なものではありませんでした。"サイエンス"という枠づけが無意味であるように思われたのです。この映画は、フランスの作家ロベール・メルルのベストセラー小説を、「キャッチ22」の才人バック・ヘンリーが脚色し、「バージニア・ウルフなんかこわくない」の名匠マイク・ニコルズが監督しています。そして、このバック・ヘンリーとマイク・ニコルズ監督は、かの名作「卒業」以来のコンビです。タイトル・バックは、イルカの能力を見せる場面が重ねられます。その最後は、円と三角と四角の図形をそれぞれ見せて、水上に置かれた円や三角や四角を持ってこさせる実験だ。そして、見学者らしい男の注文で、すでに水上にはない図形を見せると、取りに行ったイルカは、何も持たずに戻って来て、さらにその図形を見せられると、否定的なそぶりを見せるのです。イルカ...この感想を読む
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