孔子暗黒伝のあらすじ・作品解説
孔子暗黒伝は、諸星大二郎が描いた伝奇漫画の1つで、1977年から1978年に少年ジャンプで連載された作品である。1988年に集英社から出版され、1996年には文庫本としても出版されている。 同作者がそれ以前に描いた暗黒神話の続編的な側面を持った作品であり、孔子暗黒伝の最終章から暗黒神話へと続く表現がなされている。 主人公は2人おり、1人は古代中国の周王朝の末裔の少年、赤。孔子によって教育され、乱世に周王を誕生させた特殊な力の謎を解き明かそうとし、やがて、赤は中国から、インドへと渡っていく。そこで出会った少年が2人目の主人公、アスラである。アスラは奴隷扱いを受ける先住民族の少年で、生贄の儀式の最中に、特別な力に目覚める。赤とアスラは共に旅をし、ついには半身同士が合わさった1個体、ハリ・ハラとなり、日本へと渡ったのち、神として崇め奉られる存在となるのである。 世界中の古典が壮大に結合する伝奇漫画の傑作と名高い。