斬新な神話解釈+プリミティブでセクシーなキャラ+予測不能なストーリー展開=歴史に残る傑作
「マッドメン」が諸星氏の最高傑作であることの分析70年代中期から後期、本作「マッドメン」、神話解釈冒険ストーリー(?)「暗黒神話」、歴史解釈冒険ストーリー(?)「孔子暗黒伝」を立て続けに発表する諸星大二郎。この3作は宮崎駿を始めとして、のちの漫画やアニメに多大な影響を与えたとして比較検討されている。影響の範囲はウィキペディアなどでいくらでも拾えるのでそちらを参照していただきたい。上記3作は諸星ファンならずとも傑作とあがめる人が多いが、中でも「マッドメン」は評価が高い。それは何故か?まず「暗黒神話」は神話解釈に重きを置いており、面白いのだがキャラクター性、ドラマティックさが低い。SFファンは武が56億7千万年後に弥勒菩薩になった、というラストに衝撃を受けるが「感動」度が物足りない。また神話や歴史解釈の説明が中心であるため残念ながら読みにくい作品になってしまっている。「孔子暗黒伝」はキャラ...この感想を読む
4.54.5
PICKUP