週刊シマコーのあらすじ・作品解説
週刊シマコーとは、『課長島耕作』でおなじみの島耕作シリーズの一つ、島耕作や一部設定を用いた原典と関係のないギャグ作品である。講談社の漫画雑誌で連載されている漫画作品を、一つの放送枠に5分ずつショートアニメで放映する『ユルアニ?』内で放送された。2011年4月から10月まで日本テレビほか放送、原作弘兼憲史、監督兼脚本はFROGMAN、制作は自由奔放な制作スタイルのDLEである。 この作品は、ハツシバ電機に勤務する島耕作が、毎回何かに振り回され、置かれた状況や肩書きが変わり、南極基地に置き去りにされるなど、原典から想像もできないシュールな展開を繰り広げられる。第8話から『元気!!江古田ちゃん』と放送順を入れ替わった。全22話中12話目からNHK総合テレビジョンの『その時歴史が動いた』のパロディ「その時、シマコーが動いた!」にタイトル変更し、史実の陰に島耕作の介入があったという内容で最終回まで放映された。
週刊シマコーの評価
週刊シマコーの感想
あり得ない設定から始まる、あり得ないストーリー
島耕作、と聞いたらどんなことを思い浮かべるだろうか。経済界の中で戦いながら出世していったストーリーという印象が強いと思う。それを思いっきり覆したのが「週刊シマコー」だ。主人公は同じように島耕作だけど、ストーリーは全く違う。社会派とか経済界のことなど一切無視。とにかくFROGMAN流の笑いが繰り広げられている。どのくらい違うのかというと、島耕作が大怪獣になってしまったり、南極に飛ばされてしまうなどとおおよそあり得ない。あり得ない設定から始まって、あり得ないストーリーを繰り広げてしまうのだから、原作と大きくかけ離れてしまっても仕方がない。これはこれでアリ、と思えるような寛容さか、シュールな笑い好きな人にはお勧めしたい。