アンネの日記のあらすじ・作品解説
アンネの日記は1995年8月19日から東宝系の映画館で公開されたアニメーション映画である。財団法人日本ユニセフ協会による推薦作品に指定され、監督にはそれいけアンパンマンでディレクターや監督を務めた永丘昭典氏が起用された。マッドハウスが制作を担当、声優には草なぎ剛や坂上二郎、黒柳徹子など有名なタレントが務めている。 原案となった日記は、第二次世界大戦、ドイツにより迫害されたユダヤ人のとある少女、アンネ・フランクがいつ収容所へ収監されるかも分からない状況の中家族とともに暮らした隠れ家の生活を2年間綴ったものである。のちに彼女たちは発見されてしまい収容所へ送られその短い生涯を終えたが、生き残った家族の手によりこの日記は出版、大ベストセラーを記録した。今でも戦争の悲劇を世に広げるべく、多くの人々に読み継がれている作品である。 本作品ではこの日記を元に、ナチスドイツの狂気と人種差別の犠牲となった一家の暮らし用がまざまざと描かれている。
アンネの日記の評価
アンネの日記の感想
親近感が突き刺さる
小説のアンネの日記を読んだのは学生の時でした。もちろん戦争に関する勉強は学生の時にしたけれど、アンネの日記ほど身近に感じられるものはありませんでした。そのアンネの日記がアニメの柔らかいタッチで描かれているというので鑑賞。遠い昔の歴史の出来事ではなく、自分と同じようなことを考えている年頃の女の子という親近感をより持つことができました。アニメの方が小説より見やすいと思っていたけれど表情が見える分、突き刺さるものが大きいのはアニメです。アンネの運命は悲しいものだったけれど強く生き抜くこと、今の自分に何ができるか、ということを改めて考えさせられるきっかけになりました。
どんな時でも前向きに生きること
アンネの日記は、小説でも映画でも観たのですが、アニメ化されてもやはりまた何度でも観てしまう作品ですね。 どんな時でも、前向きに生きたアンネを見ていると、私も頑張らなきゃって思うんです。 理不尽に迫害されて、怒りを感じてもいいくらいなのに、アンネはいつでも明るく笑顔で生きるんですよね。 私たちは、悲惨で可哀そうって目で見てしまうと思うんですが、アンネ自身は違かったのかもしれない、そう思います。 もしかしたら、一生懸命にいきた自分の人生、本当に悔いなく生き切ったのかなって。 私も、アンネのように、あんなに純粋に明るくは無理かもしれないけど、でも一生懸命に自分の人生悔いなく生きたいなって思います。 それが、アンネが教えてくれたことだと思うのです。
歴史には人がいる。
13歳の誕生日に貰ったプレゼントの一つ、日記帳。アンネはその日記帳を友達に見立てて、記していく。家族と一緒で学校にも行けるような穏やかな暮らし、そこからの隠れ家への移動、隠れ家での閉じた生活、同居人のこと。そしてユダヤ人にだけ課せられている約束ごとも。そんな数年にわたる日記はある日、途切れてしまいます。「アンネの日記」は有名なので私も結末まで知識として知ってはいても、本作でアンネ達の表情一つ一つを追うことで、ただの史実に留まらない思い入れがその”ユダヤ人迫害”に向かいました。ちょっと調べてみるだけでも、根深くも人間臭いことだという印象を受けたりしました。確かに私が今どんな想いを抱いたところであの頃失われた命は帰らない。でも無駄じゃないはずだと思いたいです。歴史を学ぶ意味って、一つ二つじゃないものですね。登場人物のそれぞれの声がとても馴染んでいますが、特に某夫人を黒柳徹子さんが当てていて非...この感想を読む