アンドロメダ・ストーリーズのあらすじ・作品解説
アンドロメダ・ストーリーズは、朝日ソノラマの「マンガ少年」で1980年から連載が行なわれていた、光瀬龍原作・竹宮惠子作画による同タイトルのSFコミックをアニメ化し、1982年8月22日に日本テレビの「24時間テレビ 愛は地球を救う」の枠内で放映した作品である。 アンドロメダ星雲にある惑星「アストゥリアス」に、人類を幸福にするためのプログラムを組み込まれた巨大マザーコンピューターが漂着したのをきっかけにして、コンピュータの幸福の解釈の暴走によって生み出された「機械」に侵略されて行く星の人々を救うため、アストゥリアスの王家一族の血を引く主人公「ジムサ」と「アフル」の双子の兄妹が多くの協力者に助けられながら、事の元凶であるマザーコンピューターや機械軍団に立ち向かって行く姿とその結末が本作では描かれていた。 非常に難解なストーリーではあったが、SFの王道的な要素も数多く盛り込まれた見応えある内容は、多くの視聴者の記憶に残り、後の2007年にDVD化が行われるほどの高い評価を受けている。
アンドロメダ・ストーリーズの評価
アンドロメダ・ストーリーズの感想
「幸せ」とは何なのでしょう!?
対称的な双子アニメ本編における主人公の存在が曖昧な作品だと感じました。物語の冒頭では、イルが主人公なのだと思っていました。しかし、イルが主人公だったのは束の間だったように思います。アニメ本編における主人公は、双子の片割れであるジムサの存在なのだと思います。その理由は、明確なところでは、アニメ本編におけるジムサ目線で描かれている時間が長いことです。また、イル目線の場面、ジムサ目線の場面で、交互にアニメ本編が構成されています。どちらもアニメ本編における主人公だと考えて良いのでしょう。しかし、生身の人間であることの存在感を強く打ち出されています。イルは機械であるのに、ジムサは生身でいることに意義を強く感じている存在です。そのことから、正式に主人公の存在として据えられているのはジムサであると考えてよいのではないでしょうか。双子であるジムサの片割れとして登場したアフルは、可哀相な生い立ちの人物だ...この感想を読む