幻の徳川の財宝を巡る東京一大決戦
この作品は前作から舞台を大きく移し、日本を舞台にしたルパン三世であります。今回、ルパン達が狙うのはあの徳川幕府の財宝!!その財宝を巡りルパン達が大都会東京を錯綜する痛快な作品に仕上がっています。
本作品の特徴として、ルパンの宿命のライバルでもある銭形警部の視点で大きく描かれていて普段の作品よりも銭形警部の活躍を存分に楽しめるところが大きいです。いつものコルト・ガバメントではなく、十手を持って敵組織に立ち向かう銭形警部と普段と違った面が見れます。また、今回のキーパーソンであるまりやの予知能力とそれに関する遺伝子、東京に近未来の面を描くことで最先端を行く世界を上手く展開している点があります。今日でも遺伝子について研究がなされており、この作品ではそういう面も描いている所は今の世界を反映しているのではないかと考えています。他にも次元が虫歯、五右衛門が斬鉄剣を盗まれるアクシデントがあり、また違った面の彼らを見ることができます。特に次元の虫歯のエピソードはクスリと思わせる話でストーリーの閑話休題になるのではないかと思います。彼らの不調もあるせいか出番は遅めな印象もありますが、今回は銭形警部を主軸に置いて普段と違うルパン三世を味わうための苦肉の策ではないかと考えております。
総じて言えることはルパン達の視点で主に見てる人には違和感を覚えるかもしれないですが、いつもと少し違うルパン三世が見たいという方にはピッタリな一本ではないかと考えています。銭形警部はパチスロでスピンオフでタイアップされるほどの根強い人気のあるキャラクターであり、そんな彼が大活躍するのが見れるのはいいのではないかと思います。
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