北斗 ある殺人者の回心の評価
北斗 ある殺人者の回心についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
北斗 ある殺人者の回心の感想
北斗 ある殺人者の回心 考察
北斗は父に愛されていなかった?北斗は父である至高から酷い虐待を受けていました。客観的にみると自分の子供なのに酷い、どうして、可愛くないのか、と思ってしまいますが、私は至高が北斗を愛いていなかったわけではないと思います。本文中にもありましたが、北斗の両親は愛情を表現するのが下手だった。北斗の父である至高が優等生として生きてきて、エリート街道を進んでいった中で、至高の両親からのしつけと称した暴力の描写も出てきます。虐待は繰り返す、と言いますが、至高もまた愛を知らない子供だったのではないでしょうか。今でいうアダルトチルドレンです。自己評価が著しく低い、自分のことを認められない、そのまま大人になってしまった至高。至高は間違いなく生きづらさを感じていたでしょう。思うようにいかない、自分を他人は認めてくれない、自分自身ですら認めてあげられない。そんな大人に子供を包んであげることができるでしょうか。...この感想を読む