サマーウォーズの感想一覧
アニメ「サマーウォーズ」についての感想が28件掲載中です。実際にアニメを観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
青春×サイバー
デジモンの方を先に見た。世界観的に、無理がでないので、デジモンでやったほうがおもしろかった。高校生が擬似カップルになったり、数学オリンピック優勝間際だったり、家が旧家だったり。THE二次元 という設定ばかり。田舎に憧れる。栄おばあちゃんのようなおばあちゃんってたまにいたけど、最近減ってる気がする。気軽に楽しめるけど、深く見るといろいろと、あれ、っていうところが出てくる。けんじはすぐに警察に連行されたのに、侘助のときはなんで「家族の問題」みたいになるのか、とか、家族にこいこいの文化が根付いてるからって、同じようにこいこいで戦わさせられるラブマシーンの身にもなれよ、とか。音楽はとてもいいし、映像も美しい。
現代とデジタルの影響
貞本義行がキャラクターデザインというのが気になって観ました。高校生の夏、田舎で行われるウォーズ。田舎の夏を思い出す設定で夏にみるのにピッタリです。しかし、その風景とは違って、本編の重要となる舞台がバーチャル世界です。そのギャップが現代らしいですね。自然いっぱいの景色と相対して際立っています。そのバーチャルが社会に与える影響というのがテーマですね。キャラクターの個性があまり感じられなかったのが残念です。内容も、展開が早く、何がどうしてこうなったのかとてもわかり易かったです。万人受けするように作られた感じが伝わります。その、見やすい分、見応えはあまり感じられませんでした。
面白いけれど少し物足りない感ありで少し残念
ストーリーバレです!!なかなか良い所まで行くけれど、結果が出せない主人公・小磯健二が精神的成長していく過程で本物の漢??(エロはないです)になってヒロインの夏希先輩のハートもゲットするストーリーです。大雑把でスイマセン(笑) 夏になると見たくなるようで、お子様達の夏休みの定番アニメと化しており、夏休みの度に近所のお子様が貸りに来ます。 最初に映画館でコレを見た時に、序盤から「どっかで見たな…」感が襲ってきました!!どこで見たのでしょう??ストーリの中で重要となる仮想世界OZの設定が『デジモンアドベンチャー劇場版ぼくらのウォーゲーム!』(お勧め作品ですから、こっちもみてね)に似てる…そういえば、どちらも細田守さんが監督だったのよねぇ(笑) タイトルにも書いていますが、見終わった後に残る物足りなさは、『デジモンアドベンチャー劇場版ぼくらのウォーゲーム!』とつい比較してしまう為で、デジモンは、たった40分間の中で...この感想を読む
独特の世界観と田舎くささと人情と青春と
何回繰り返し見た事か!正に青春。監督の前作の「時をかける少女の時」に感じたあの青春をかけぬけている疾走感とはまた一味違う青春を感じる事ができます。パッとしない主人公が憧れの先輩におばちゃん、おじちゃん、子供やら色んな人に振り回されたりする中で主人公が少しずつ強くなってかっこよくなって行く姿は見ているこっちもなんだか誇らしげな気持ちになります。そして何よりおばあちゃんがかっこいい!自分にもこんな親戚がいたらなあ!こんなおばあちゃんがいたらいいなあ、なんて憧れを抱きながら見たり最後の展開に甘酸っぱさを覚えたり…独特の世界観の中に描かれる田舎くささと人情と青春の物語。夏にかき氷でもほおばりながら見たくなる作品です。
忘れられないひと夏の思い出を描いた傑作
憧れの先輩に彼氏の振りを頼まれて夏休みについていった実家は驚くほどの由緒正しき旧家。この設定だけでもひとつお話ができてしまいそうなのにそこに仮想現実の暴走が加わりスリリングかつ田舎の旧家でひっそりと世界を救うために戦うひ弱な主人公(でも数学的には天才)という諸々のギャップが上手く絡み合って生まれる仮想現実のリアリティ。都会で忘れられた親戚という血のつながりの暖かさで主人公が強くなるひと夏の現代っ子の成長物語が爽快感あふれる仕上がりになっている。個人的には理一さんの「ちょっと人には言えないトコ」というセリフが忘れられない。素敵なオジサマ万歳。
現在にも起こりそうなトラブルが印象的
田舎の美しい映像が中心なのに、起こる事件はまさにネット社会の現在にありそうな出来事で、目が離せません。元になったお話は別にあり、(同じ監督のデジモンアドベンチャーという作品の「ぼくらのウォーゲーム」)そちらのリメイクなのですが、オリジナルとして充分楽しめます。SNSを通しての色んな便利な手続きややり取り、そこに入り込んだウィルスの暴走は本当にありそうで、最後まで目が離せません。いかにも田舎のおっちゃんといった、ヒロインの親戚や、クールなキングカズマとキャラクター的にも魅力一杯。何度も見てますが、それでも飽きる事はなく楽しめる作品だと思います。
秀逸なストーリー展開
見終わってまず思ったのは、考え尽くされた展開だということです。しかし、それが嫌なものではなく、むしろ十分に用意された極上のおもてなしのように、爽快感が胸に残ります。現実世界の、主人公と彼を取り巻く人々との距離感と。OZという仮想現実の世界で起こる出来事により、変化する主人公への対応とが呼応しあって、単にファンタジーの世界ではないバーチャルリアリティの世界観がよく出ているように思います。アニメとゲームは、対象とする世代も近く、親和性があると思います。非現実の世界でのゲーム的な対決が、現実世界での危機と対応している様子が、実に手に汗握るゲーム展開として分かりやすく開示されています。映像もきれいで、CGの良さも堪能できるアニメです。
迫力ある映像
すごく作りこまれた映像に感動しました。インターネット上の仮想空間OZにて繰り広げられる戦闘シーンは大変迫力ある映像でした。彩色も華やかで観ていて飽きないというか食い入って観てしまうほどよくできていたと思います。物語もいままでにないインターネット上での戦いというのが新鮮で発想がすごいと感心しました。核家族化が進む中こういった大家族で一つのものと戦うといった場面もなにか世に発信しているように感じました。全体的にはほのぼのとしていて和むお話でした。それでいて緊張感のあるシーンは夢中にさせられる本当に面白い映画でした。ぜひ家族みんなで観てみたらいかがでしょうか。おすすめです。