あらしのよるにのあらすじ・作品解説
あらしのよるには、2005年12月に公開された、きむらゆういちのベストセラー絵本を元にしたアニメーション映画である。監督、脚本、演出 は杉井ギサブロー、声の出演はオオカミのカブ役が中村獅童、ヒツジのメイ役を成宮寛貴が行った。 嵐の夜に真っ暗な山小屋に逃げ込んだヒツジのメイは、暗闇の中で他の動物と会話をする。すっかり打ち解けて仲良くなった2匹は、また会う約束をして別れる。ところが、待ち合わせの場所にやってきたのは、ヤギを食べる恐ろしいオオカミだった。本来は対立する種族である2匹の友情と葛藤を、子供も楽しめる娯楽アニメに仕上げた作品である。 公開から27日間で、観客動員数が120万人を突破するという大ヒット作品となり、2007年に日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞した。 アニメ映画のDVDの他に、中村獅童と成宮寛貴によるメイキングDVD「あらしのよるに 出会った二人 中村獅童×成宮寛貴」や、2012年にテレビ東京にて放送された、テレビアニメ版のDVDも発売されている。
あらしのよるにの評価
あらしのよるにの感想
ひみつの友達
あらしのよるに、メイは古い小屋に逃げ込んだ。嵐が収まるのを待っているともう1人誰かが入ってくる。それがガブだった。お互い話している間に意気投合した2人は、翌日明るい陽の下で会うことを約束した。次の人、2人が【 あらしのよるに】の合言葉で再会したものの。メイはオオカミから逃げないと食べられてしまうヤギだった。ガブはヤギを食べてしまうオオカミだった。会った瞬間はとまどったものの、どこか似ていると感じていた2人はそのまま仲良くなり、こっそり会う秘密の友達になるのです。そのうち、お互いの仲間達に友達ということがバレてしまい、オオカミたちに追われながらも2人でこの土地を離れることを決意するのです。映画のたった二時間に詰め込むにはもったいないストーリーです。原作はもっと長くて、お互いの友情を深めていくストーリーがたくさんあります。メイがガブに自分を食べるようにいうシーンはとても切なくなりました。映画で...この感想を読む
こんな友情あり得ないけど、うらやましい
児童文学としては、ややハードルが高いかと思う。オオカミとヤギという食うものと食われるものが、友達となることは出来るのか。とても難しい話です。こどもは素直に、ガブはメイを食べないよ、お友達だから。と言えるのですが、大人はそうはいきません。すごくひねくれた見方をしてしまいます。実際には無理。これはおはなしだから。ではおはなしとしては。とても面白い。アニメで動いてくれると、ガブのダメおおかみっぷりやメイの真面目さや素直さがより伝わってきて、この2匹だから友達になれるんだなあと納得させられるのです。映画を見たんだけど、媒体によってラストが違ってたりがありますね。あらしのよるにお互いの姿はわからない状態で友達になった2匹は、お互いの群れを裏切り、2匹で逃げることになります。逃げる途中でケンカをしたりしながら、やがて追いかけてきたオオカミの群れに追い詰められる。この、雪山の中を逃げる途中で、もう歩...この感想を読む