鬼神伝のあらすじ・作品解説
鬼神伝は高田崇史による日本の冒険小説をアニメ映画化した作品である。原作同様、歴史ファンタジーとアドベンチャーを織り交ぜた長編アニメーション映画として2011年公開された。原作者が製作にほとんど口を出さず、スタッフ側に委ねた為、原作とはストーリー性やキャラクター設定が大きく異なる点が多く、原作とは一味違った世界を楽しむことが出来る。 ある日、主人公の天童純はひょんなことから、時空を超えて平安の都に連れていかれることになる。平安の都では鬼と呼ばれる者達が妖術を使い、都の安寧を脅かしていた。その戦いに終止符を打つには封印されたオロチの力が必要であり、オロチの封印を解くことが出来るのは純だと告げられる。伝説の選ばれし救いの御子と告げられた純は、何が正しく、自分が守るべきものは人なのか、鬼なのか、答えを出せないまま、純は鬼との決戦の日を迎えることになった。 2011年9月28日にはブルーレイディスクとDVDが発売された。
鬼神伝の評価
鬼神伝の感想
さすがの映像美ですが、見終わった後に消化不良は残すかも。
多少のネタバレありです。ファンタジーものが好物なので、以前から気になっていました。『NARUTO』の映画の製作スタッフが関わっているそうですが、それに違わず映像面では素晴らしい迫力でしたし、『NARUTO』の映画のキャラクターデザインとの特徴も共通するものがあります。好みは分かれるかもしれませんが。映像面の良さに関して言えば、とくに、水しぶきや地面の爆発の破片、煙、暴風などの細かいエフェクトや重量感は、国内のアニメではかなり上位にくるものだと個人的に思います。また、ストーリーも、捻りなどを求めずに純粋なエンターテイメントとして見るならば、単純明快で気楽に見ることができるでしょう。昨今のファンタジーにおける「召喚獣」や「戦闘用の変身」など、和風の世界観では珍しいものも見ることができ、神話・仏教的な設定と絡めてあるのは、個人的に新鮮でした。魑魅魍魎?のデザインも、最近ありがちだと言われればそれまでです...この感想を読む