名作うしろ読み プレミアムの評価
名作うしろ読み プレミアムの感想
うしろ読みって楽しさを存分に味わえるプレミアム
おとぎ話、本当に恐ろしいのはだあれ?斎藤美奈子さんには1日が何時間あるのだろうか…と考えずにはいられないほどの圧倒的な読書量。それに加えて、書評も書く、評論も書く。もう、参りましたという言葉しか出てこない。あっぱれだ。私の大好きな「名作うしろ読み」にプレミアムが出たと知った時は「ひゃっほー」と小躍りして喜んだものだ。ただ、今回は苦手な外国文学が多かったかな。しかし、読むべきところはそういうことではないのだから全く構わない。以前『本当は恐ろしいグリム童話』というタイトルだったか、桐生操さんが書いた本が流行ったけれど、このプレミアムの中の「おとぎ話の迷宮」の章もそれに似たところがある。日本のおとぎ話なんかは、結局、ラストは教訓じみているが、外国の原著は残酷極まりない。情け容赦がないのである。そこを斎藤さんが、シニカルに解説するものだから、恐ろしさが二倍にも三倍にも膨れ上がるのだ。しかし、ペロ...この感想を読む