名作の最後の一文を知って驚くなかれ
新しい読書の楽しみ方おお!何て画期的な試みなんだ。そしてセンスのいいチョイス。そう、『雪国』や『走れメロス』の冒頭は読書好きなら誰でも知っているだろう。しかも、内容も大体の流れを語ることができる。しかし、最後の一文って何?って聞かれると首を傾げてしまう。そこに目をつけた斎藤美奈子さん、いや企画したのは読売新聞か、どちらにせよ、面白い。うーん、これは思いつかなかったぞ。えー、最後なんて知りたくないと思う人もいるかもしれない。そんなの知ったら読みたくなくなっちゃうじゃんと言う人もいるかもしれない。しかし、最後の一文を知ったとて、内容は全くわからないのである。それどころか、冒頭からその最後までの間に何があったのか、余計に興味を持ってしまうのである。最後の一文から、その物語の結末を想像することなんてきっとできっこない。斎藤さんの場合は、もちろん紹介した本はみんな読んでこそ、読者に「これをすすめ...この感想を読む
5.05.0
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