ゴーストライターの評価
ゴーストライターの感想
依存を超えて自分を生きる
「依存」という関係性をリアルに描くこの世界にはいろんな人間関係があるけれど個人の自立を阻む「依存」関係がとてもリアルに描かれている作品だと思った。過干渉の親のコントロールなどによって自己愛や自己肯定感が育たずそのかわり「頑張って成果を出さなければ自分には価値がない」という観念が育ってしまい親や他人に認めてもらうために自分の本来の意志とは違う動機で頑張ってしまう人は現代社会にはとても多いのではないだろうか。主人公のリサはその典型だった。「あなたは私がいないと何もできないんだから」というのが口癖で、娘であるリサの人生すべてを操縦しようとする母親。その母親に認めてもらいたくてその母親の支配から自由になりたくて頑張って頑張って身を削りながら彼女は文壇の女王にまでのし上がった。はたから見てたら人もうらやむような地位や名誉を自分の力で築き上げた人生。それは確かに素晴らしいことだしある意味幸せでもあ...この感想を読む
憧れていた方が幸せだったのかも知れない。
ゴーストでも自分の作品を世に出したい気持ちは分かる。僕も小説家を目指して書いています。もし、僕の作品がこの世に出るのであればゴーストであろうが、そう言う話がまい込んできたのであれば、きっと、由紀のように二つ返事でお受けするだろうと思いました。いや、凄く羨ましいさえも思った位です。現実にはゴーストであってもそんな話なんて出版業界は夢の夢だと思いました。作品を次々と出す難しさ。今はツイッターと言うSNSがあることで、有名であればある程ツイッターされることは必然である時代であり、だけに、それに拘ってしまうと創作活動が出来なくなるだろうと感じました。けおとしたいと思う者ライバルがツイッターでこの作品は前と同じだとか、面白くないと言う事はいくらでも書けるだろうし、リサはその事に神経質になってしまった為に書けなくなってしまった。それはリサがきっとプライドが強い人なんだろうなと感じました。人間性が大事で...この感想を読む
ゴーストライター話題時に。
ゴーストライターを巡ったニュースがテレビで毎日のようにやっていた中でてきたドラマです。本当のニュースは作曲を巡って。ここでは、作家を巡って。リアルタイム過ぎたのでどうかと思いましたが、出演者が良いなと思ったのと興味本位でみはじめましたが、中谷美紀さんも水川あさみさんもとってもはまり役でいい味出していると思います。小説を思うように書けなくなった先生を見守る秘書が先生を思いやる気持ち、また昔から作家を目指していた者が目の前にいるか憧れの先生についていきたい気持ち。どの気持ちも本物だと思います。しかし、人が頂点に立つとその後それを維持していく大変さ、維持できない時のその不安さ、そしてそれが故に精神までもが不安定になり何もかもが崩れてしまう恐怖さ。一見輝いて見える人生を送っている人を見ると羨むことの方が多いですが、このドラマを見ていると、健康に普通の生活を過ごせていることが何よりの幸せだという...この感想を読む