イヤミス全開の後味最悪の傑作
救いのないドラマ人の心の闇とか傷を描いたドラマは数あれど・・・これほどに救いようのないドラマもめずらしいのでは・・・と思った。湊かなえ原作。湊作品の特徴として私個人的には、最後の最後まで描き切らない余白部分が独特でそこは好みが別れるような気がしている。その余白を、「中途半端」と捉えるか「余韻」と捉えるかで、印象はだいぶ変わってくるのではと思う。その印象は、作品によっても変わると感じていて、今回の作品に関しては、私的には「余韻」として捉えた結果、「救いようがない」という世界観が見どころだと感じた。とある小学生の少女が何者かに殺される。その事件をめぐり、少女の母親と、少女の友人4人たちの関係性による悲劇。物語は一話ずつ、少女の友人たちひとりひとりにまつわるその事件後の人生が描かれていて最終話はその事件の真相にせまる。とにかく、登場人物の誰も報われないのだ。いや、例えば、登場人物の物語をもう...この感想を読む
4.54.5
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