聖者の行進のあらすじ/作品解説

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ドラマレビュー数 1,147件

聖者の行進

4.434.43
映像
4.50
脚本
4.50
キャスト
4.50
音楽
4.17
演出
4.33
感想数
3
観た人
6

聖者の行進のあらすじ・作品解説

聖者の行進は、1998年1月9日から同年の3月27日までTBSで放送された人間ドラマである。当時、人気ドラマを多く出していた金曜ドラマ枠で放送されていた。 主演のいしだ壱成が演じる主人公の町田永遠は、知的障がいを持っている優しい青年である。同じく、色んな俳優女優さんたちが知的障がいを持つ役柄を演じている。純粋さも嫌な面もどちらも持ち合わせる仲間たち。彼らはある工場で働いているのだが、しかしそこでは、日々、上司から過酷ないじめが繰り返されていた。そこへ、音楽教師の若い女性が現れて、主人公の永遠と交流をしていく。知的障がい者への性的虐待や妊娠など、ドラマ界ではタブーとされるものも取り入れた作品である。永遠と仲間たちはそれぞれの障がいを抱えながらも、さまざまな大きな試練を乗り越え成長していくことになる。 ドラマは全11話で、最高視聴率は第3話の22.1%となった。平均視聴率は20.9%と高い視聴率を取っている。

聖者の行進の評価

総合評価
4.434.43
(3件)
映像
4.504.50
脚本
4.504.50
キャスト
4.504.50
音楽
4.174.17
演出
4.334.33

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聖者の行進の感想

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障害者の生きる道

障害者は、弱くない、強いのだ。1998年この作品が放送されて私の中で衝撃が走った。なぜこのようなことが起きてしまうのだろうと悲しみでいっぱいになった。私はまだ結婚していなかったので実家で暮らしていた。私の実家には身体障害者のおじさんが一緒に暮らしている。私が生まれる前からずっとおじさんとは一緒だった。だから彼が人と少し違うと感じることはあったが、その障害についてどう思うとか考えた事もなかった。歩いて3分ほどで着く祖母の弟の家で働いていた。仕事は本当に真面目にやっていた。お昼休みには家に帰ってきてお昼を食べてまた仕事場に向かう。冷暖房のない工場で働いていたのだ。何度め通い慣れた道だから1人でも歩ける。言葉はきちんと喋れない。知らない場所で1人になるとパニックになり大声で叫びながら泣きだす。障害者は人の助けがいります。健常者と比較すると違うところがあります。ですが、どちらにも幸せになる権利があり何...この感想を読む

5.05.0
  • りかりか
  • 2802view
  • 2159文字
PICKUP

「正義は必ず勝つ」何度も観たくなる感動作

問題描写があるからこそ、真の問題が浮き彫りになっているこの作品では、知的障がい者を差別的に扱うシーンがかなりあからさまに表現されている。主人公永遠を、弟の友達たちがボールをぶつけて集団でいじめるシーンや、年頃の女性である妙子を授産施設の社長が強姦する、授産施設の男性が下着泥棒をしてしまうなど、今だったら抗議がありそうな描写がかなりたくさんある。しかし、過ちや歪んだ解釈を克明に表現することで、そういった差別や誤解から立ち上がり、幸せをつかもうとする登場人物たちに姿が、非常に鮮明になっている。かえって、もし社会の水面下に知的障がい者を差別する目が少しでもあるなら、かえってそういうものは「間違っている」と訴える意味でも、隠蔽するのではなく表に出して是正をすべきだと思える作品である。偽善について考えさせられるあからさまに障がい者福祉を自分への評価に利用している、竹中製作所の社長は、障がい者雇用...この感想を読む

4.84.8
  • tamamatamama
  • 206view
  • 1108文字

実話を元にした野島伸司作品。

「高校教師」を始めとした野島伸司脚本のシリーズ。当時大人気の俳優、いしだ壱成を始めとした若手俳優達が体当たりで知的障害者を演じています。そして野島伸司作品の常連、酒井法子も出演、健常者で障害者に音楽を教えるももちゃん先生を演じます。障害者達と、ひょんなことから関わる女子高生で登場するのは、まだ初々しいながらも若手女優として注目されていた広末涼子。体当たりすぎる障害者役の松本恵、小林正寛の演技は思わず目を塞ぎたくなるほど。そして雛形あきこが美しい肢体を惜しまずに魅せたレイプシーンは生々しく衝撃的です。知的障害者を聖者と例えながら、その純粋さのあまり酷い扱いを受ける、残酷さをリアリティに描くこの作品は、あまりに痛々しいもので、まだ障害者に対し偏見が強かった当時の世の中に、問題提起をしている作品かもしれません。まさ野島伸司らしい作品と言えます。そして衝撃のラストは思いがけないもので、最後まで...この感想を読む

3.53.5
  • ロデムロデム
  • 603view
  • 532文字

聖者の行進の登場キャラクター

宇野淳一

聖者の行進の名言

いいんですよ、弱いまんまで 自分の弱さと向き合い、それを大事になさい 人間は弱いままでいいんですよ、いつまでも 弱い者が手を取り合い、生きていく社会こそが素晴らしい

宇野淳一

誰も来なかった説明会で、もっと強くなりたいと言ったもも先生に向けて言った言葉

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