星の金貨-Die Sterntaler-の評価
星の金貨-Die Sterntaler-の感想
星の金貨など、彩は欲しくなかった。
こんなに不幸のオンパレードなんてこの物語は、親がいない上に、耳も聞こえない・話すこともできない可哀想な女の子が、幾多の辛い試練を乗り越えながらも懸命に生きて行く様を描いている。ざっくりと、そんな風に捉える事も出来るこの『星の金貨』と言うドラマを、一度見ただけでは、その奥に潜むメッセージ性に気づけなかった。「こんなに不幸のオンパレードな人生なんてあり得ない!」と酒井法子さん演じる主人公の『彩』を、同じ年頃と言う理由だけで彩に同情しながらも、結局、気づけば西村知美さん演じる『園子』にしか投影できなかった人が多いのではないだろうか?人は誰もが「シアワセになりたい」と言いながら、なにが幸せのゴールなのか、何を持ってしたら、それを「シアワセ」と言い切れるのか、誰も知らない。「両親に愛されて、何不自由なく育った」果たしてそれだけで「あの人は幸せだ」と言えるのか?「目が見えない」それだけで「あの人は...この感想を読む